本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】千早茜さん著「プティ・フール」を読みました。

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千早茜さん著「西洋菓子店プティ・フール」の紹介です。

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この物語は下町で昔ながらの西洋菓子店を営む頑固なじいちゃんと、

孫の亜樹とそれらを取り巻く人々が描かれています。

 

プティ・フールを読んでいると甘いモノが食べたくなる

 

食べものが出てくる小説が大好きでして、

この本も読んでいるとたくさんの西洋菓子の名前が出てきます。

 

私にとってはハテナな名前ばかりですが、やっぱり作っている様子、

食べているシーンは私も食べたい!

そんな気持ちにさせてくれます。

 

昔ながらのお店ってあるじゃないですか?

いつもの味、いつもの定番、

今風のオシャレじゃなく、ホッとする場所。

子どもからお年寄りまで入りやすいお店。

 

プティ・フールもそんなお店なのです。

でもいつもの味を保つことって実は凄く難しいんですよね。

 

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プティ・フールを読んで印象的だったことば

 

「嗜好品ってのは、はけ口の対象になりやすい。

けれどね、どんな食べものも口にする人の幸せを願って作られているんです。

だから、楽しく味わってほしい」

 

 

夫と夫婦関係がうまくいかない、

常連の女性客に対してさりげなく言った言葉なんですが、彼女は過食症でした。

プティ・フールのシュークリームをはけ口にしていたんです。

 

それを見抜いていた、じいちゃん。

そしてそれを直接言うんじゃなく、

やんわりと別の言い方で諭すじいちゃんの人を見る目に感心しました。

 

どの場面でも言えることは、じいちゃんは人をきちんと見ているということ。

それは長年の商売で培ったスキルなのかもしれないし、

じいちゃんの人間力かもしれない。

 

そんなじいちゃんも過去に秘密があったりと、おいしいだけじゃない、

生きていると色々ある酸いも甘いも見え隠れする小説でした。

 

この本にも書いていました。

戦争とか危機的状況の時に真っ先に排除されるのは、

スイーツだと。

 

食べなくても生きていける部類になるかもしれないスイーツ。

 

そんなスイーツを味わって食べられる現代は幸せなのかもしれませんね。

 

見た目の華やかさとは一転、口に入れてなくなるのも一瞬。

美しさは一瞬なんですね。

 

スイーツの何が好きって、

やっぱり芸術と似ているんですよね。

 

作り手によって見た目も味も全然違うスイーツ。

視覚で訴え、味で訴え、気持ちを変える。

 

スイーツの持つ力って凄いなぁと感じるのでありました。

 

幸せな気持ちにしてくれるスイーツ。私もいろんな味に出会いたいです。

 

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 引用文は千早茜さん著書「西洋菓子店プティ・フール」(文藝春秋)より

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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