一冊読み終わったので紹介したいと思います。
今日紹介する本はこちら。
内田彩仍さん著書「いとおしむ暮らし」です。
時々読みたくなる内田さんの本
日々読書をする中で、時々読みたくなる「箸休め的な本」ってみなさんありますか?
私のそんな「箸休め的な本」が内田さんの本です。
最近流行っていた「ていねいな暮らし」を連想するならば、
内田彩仍さんですが、日々暮らしていく中で、中々内田さんのようにていねいに暮らすことはできないと感じています。
でも内田さんは違って、「ていねいな暮らし」をしているというより、
様々なモノや習慣、生活を「いとおしんで暮らしている」ということがこの本を読んで感じられました。
いとおしむの意味
「いとおしむ」という言葉を辞書で調べると
“愛着を感じて大切にする„
“深い愛情を持ってかわいがる„
そしてもうひとつ、
“気の毒に思う、かわいそうに思う„
という意味があるそうです。
内田さんは三番目に書いた、“気の毒に思う、かわいそうに思う„
の意味も、しっくりくるそうです。
それは50歳を過ぎ、自分の弱い部分とも穏やかに向き合い、慈しむことで
前向きに歩んでいける気がするそうです。
そんな内田さんのライフスタイルは、現実の私には程遠いけれど、
こんな生活もあるんだよという、モデルでもあり、憧れでもあり、ヒントを与えてくれる、年上の素敵な女性です。
本来はこんな生活をしたいけれど、子どもがいるからとか、
部屋がいけてないからとか、何かと理由をつけてやらないだけなんですよね。
けれど、その生活をするよう行動し、維持することは実は容易なことではなく、
試行錯誤をし、努力の結果なんだろうなと感じ取れます。
お金があればとか、時間があればとかではなく、やっぱり「やるか」「やらないか」これだけの差なんだと思うのです。
しつらえる
内田さんの文章を読んでいると、この「しつらえる」という言葉がたくさん出てきます。
「しつらえる」の言葉の意味を調べると、
用に備えて(きちんと、または美しく)設け整える。
だそうです。
素敵な言葉だなと思いました。
普段日常生活を営む中で、「しつらえる」を使ったことは皆無です。
普段からこの「しつらえる」行いをやっている内田さんだからこそ出てくる言葉だなと思いました。
見習いたい習慣
花を飾る
花を飾るだけで、部屋の中が華やぎますよね。
内田さんは花のある暮らしを楽しんでいます。
季節の花をしつらえるだけで、雰囲気が変わります。
私もそんな生活に憧れる一人です。
時々夫が撮影で使ったお花が家に来ると嬉しくなります。
(↓夫が撮影で使った花です)
自分にも時々ご褒美と称して500円以下のミニブーケを買ってきて飾ることもあります。
季節ごとはささやかに
我が家には季節ごとの飾り物はあまりないです。
たとえばクリスマスツリー。
クリスマスツリーはないけれど、小さなリースとかさりげない飾りで楽しみたい派。
内田さんは語ります。
最近は、季節のしつらえは、簡素なほうが恰好いいと思うようになりました。
いつもの暮らしに、ささやかにどこか一か所だけ。
そのくらいの楽しみの方が、今はちょうどよく感じます。
また、大げさにしない分、以前は深く知らなかった季節の行事も、
取り入れられるようになりました。
歳時や昔からのならわしが書かれている本を眺めながら、
「今日はこの日」と静かに思う。
それを自分なりにしつらえ、落ち着いて、心豊かに、季節の行事を楽しもうと思います。
全く無関心ではないけれど、ささやかに楽しむこの姿勢、私も真似したいです。
こういう暮らしの本は写真も多く、難しい言葉もないので、
サラサラ読めます。
ほっと一息つきたい時、自分とは違う生活をしている人の様子が垣間見れる本は、
読んでいて楽しい。
ちょっとでも「ああ、いいな」と思う部分を真似したり、
眺めるだけでも楽しいです。
「いとおしむ」「しつらえる」
今回この本を読んで、日本語ってきれいだなって思いました。
私も日々の中で「いとおしむ」「しつらえる」を取り入れていきたいと思います。
引用文は全て、内田彩仍さん著書「いとおしむ暮らし」(主婦と生活社)より
最後まで読んでいただきありがとうございました。
★こんな記事もあります★