1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
飯島奈美さん著「ご飯の島の美味しい話」です。
きっと一度はみたことのあるあのおいしそうな料理の数々
著者の飯島奈美さんはフードスタイリストさんです。
TVCMなど広告を中心に、映画やドラマでも活躍中の人です。
映画「かもめ食堂」や「南極料理人」テレビドラマだと「ごちそうさん」などなど、数多くのフードスタイリストを務めています。
私自身、飯島さんが手がけた作品をいくつもの映画やドラマで見ていたことを知ってビックリでした。
中でも初めての出会いは多分「かもめ食堂」ではないかな?と思います。
かもめ食堂を観た人なら分かるはず!!
あのシナモンロールのおいしそうなこと。
あの映画を観て、食べたい!!!と思った食いしん坊な私です。
他にも個人的に思い入れある、映画「めがね」
私の故郷が舞台です。
ということは、飯島さんも島に行ったのかしら?
そう思うとどこかで繋がったような気持になって嬉しいのでした。
あの映画の「梅はその日の難逃れ」このセリフ、すーっと覚えています。
このエッセイを読んで、飯島さんは梅が大好きということを知りました。
きっとあの映画の梅干しにも飯島さんの思いが込められていたんだと思います。
今回の本はそんな飯島さんのお仕事の話がエッセイとして綴られています。
あの映画のあのシーンの舞台裏なんか垣間見れたり、お料理に対する気持ちが綴られています。
フードスタイリストの著者が心がけていること
P134~
どの現場でも心がけていることは、「楽しんで作る」ということです。
料理があるところはなごやかであってほしいな、と思います。
自分がばたばたしていても、慣れない現場で大変だなと思っても常に楽しむ気持ちを忘れずに、みんなに美味しい、ホッとすると言ってもらえる料理を出そうと思っています。
「ご飯の島の美味しい話」より引用
「楽しんで作る」これはどんなお仕事でも言えることかなと思います。
どうせやるなら楽しんでやった方が、自分の為に一番いいですよね。
映画やテレビとなると、何度もその料理を食べることになってテイク回数が増えたりと、そんな現場を見ている著者。
俳優さんたちがあくまでも主役。そういう配慮をしながらも、料理を提供する側としての気遣い、細かい演出がこのエッセイを読んで垣間見れました。
テーブルコーディネート一つでも変わるお料理。
一種の芸術作品のようでもあり、人間の毎日の営みでもあるお料理。
フードコーディネートというお仕事は奥深いなぁと感じました。
おわりに
この本を読んで、プロ意識というか、こんな世界があるんだということを知れてよかったです。
あの美味しそうに食欲をそそるあのシーンはこんな風に撮っていたんだ。
頭が下がる思いがしました。
私結構、飯島さんが演出した作品を観ていました。
「かめも食堂」「南極料理人」「プール」「マザーウォーター」「めがね」どれも20代で観て、あぁなんだかほっとするなぁそんな風に感じた映画でした。
ほっこり系&おいしいの観るの大好きな人は上記の映画おすすめですよ♪
お料理が好きな人、お料理の映像を観るのが好きな人、そんな人におススメの1冊だと思います。料理にまつわるお話し好きです。作るより、観る食べるが好き!!
何だか昔観た映画を再度観たくなる、そんな本なのでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。