1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
刑部登志子さん著書「最高の死に方」はそんなに難しくないみたいです。
インスタのフォロワーさんに強く勧められて読んでみました
こちらの本ですが、インスタのDMにフォロワーさんから熱いメッセージが届き、
読んでみたいという気持ちになって読んでみました。
全ての本のリクエストに応えられる余裕はないのですが、
たまたま積読本もなかったのと、興味を持ったので読んでみました。
というのも、著者の刑部さんは訪問看護師・ケアマネージャー。
2000人の最期に寄り添ってきた言わば在宅ケアのプロともいえます。
私自身、実は介護関係の仕事に携わったことがあるのも興味を持つ要因となりました。
実は前職は、福祉用具専門相談員の営業事務、そして、居宅に関わる保険請求業務をしていました。
なので、現場での経験はないですが、介護が身近にある環境でした。
今も少し関わりを持ちながら仕事をしています。
20代の頃に、ホームヘルパー2級も取得しましたが、全く業務に携わったことがないというもったいないことをしていますが、子育てが落ち着いたら介護福祉士を取りたいなぁなんて考えていたり。
この先のビジョンなので、まだまだ予測不可能ですが、AIにとって代われない職業だと思っています。
幸せに生きる四つの条件
この本では、著者が関わった方の体験エピソードがたくさん綴られています。
壮絶なものあれば、心温まるもの、人それぞれの人生の最期があります。
そんな多くの人に関わって行く中で、どんな人生が幸せで、どんな人生が不幸なのか。
それは一概には言えないけれど、その中で著者は幸せの条件の真理にたどりつきます。
人が人として生きるために、最低限、四つの条件が満たされていることが必要だと考えています。
それは「学ぶ」「遊ぶ」「働く」「選ぶ」。
長年、たくさんのいのちの終わりに寄り添う中で少しずつ見えてきた、私なりの「幸せの条件」です。
この中でも私自身は「選ぶ」ということが大きいなと感じました。
選ぶ機会を奪われてしまうと、人はあっという間に自分で物事を考えることを放棄してしまいます。
限られた中ではあるけれど、自分で選ぶ。
その連続が生きるということなのかもしれません。
私たちは毎日「選ぶ」を行っています。
その連続が本当に人生を繋いでいると感じています。
些細な事でも選ぶことで、その人がどんな状態にせよ納得がいくのではないのかなと感じました。
おわりに
終末期のことだけではなく、6人の母親でもある著者。
子育てのことも触れており、正に「生と死」この二つを間近で見てきた人の言葉だなぁと思う箇所がたくさんでした。
私たちの年代だと、そう死に触れる機会が少ないです。
私もそれなりに、身近な死を経験してきました。
若い時に事故でこの世を去った従兄弟。
自ら命を絶った友人。
祖父や祖母。
親戚の人達。
見送る側をある程度経験した時、
やっぱり身近な人たちにもっと出来たことはあったんじゃないかと思うこともあります。
特に昨年逝去した祖父に関しては、
だんだんと老いる様子や、亡くなる数ヶ月前の様子を見て、
これが人間のごく自然な流れなんだなという実感を持ちました。
こうやって誰もが関わった人と少なからずお別れを経験していきます。
今は核家族の影響や、親元を離れて生活している人も多く、
その流れを子どもに見せる機会もグンと減っているのではと感じます。
自然と死があることを知っている子って実は、人に優しくできるのではないか。
そんな風にも思いました。
まずは自分が精一杯生きること。自分の人生を生きることが大事だなと。
誰もが訪れる日没。
その日の為に、自分の人生は自分で選び、進んでいきたいと思いました。
中々こういったことを考える機会ってなかったけれど、
40代になったら、介護の方も携わる予定なので、いい勉強になりました。
きっともの凄く自分を成長させてくれそう。
そんな気がします。
在宅介護の現場はヘルパーさんたちも、高齢の方が多く、老々介護の状態です。
仕事の募集をかけても中々人が集まらない現状。
そして精神的にも肉体的にもきつい仕事故な面があります。
子育てを経験し、家事のスキルもある程度身についたので、いつかお役に立てる日に備えて日々精進したいなとそう思いました。
この本を読んだら、最期を迎えることもそんなに怖いことじゃないかもしれない。
そう思えました。
引用文は全て、刑部登志子さん著書「最高の死に方」はそんなに難しくないみたい(総合法令出版)より
最後まで読んでいただきありがとうございました。