本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読了】ジョー・コットリル著書「レモンの図書室」を読みました。

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1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

今日ご紹介する本はこちら。

 

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ジョー・コットリル著書「レモンの図書室」です。

 

 

 

 

 

「レモンの図書室」の本を読んだきっかけ

 

この本を読んだきっかけは、毎月定期購入しているクレヨンハウスさんの、

「クレヨン通信」で紹介されており、

 

装丁と、題名に惹かれて読んでみることにしました。

 

「レモンの図書室」の本の簡単なあらすじ

 

主人公のカリプソは本が大好き。

いつもひとりでいるカリプソにとって、本はたったひとつの心のよりどころでした。

 

幼い頃にお母さんを亡くしたカリプソ

お父さんは「人間は強い心を持たなくちゃいけないとかたく信じている」

 

そんなカリプソに同じく本が好きな親友のメイと出会うことによって、

かたく信じていたものが段々と変化していくのです。

 

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「レモンの図書室」の本を読んでの感想

 

「レモンの図書室」という題名から、爽やかな物語かなぁなんて想像していましたが、

ところがどっこい!!そんな甘い話ではありませんでした。

 

「レモン」に意外な意味が込められていてビックリでした。

 

そしてこれは、今社会問題になっている、ヤングケアラーや、心の病気についても焦点が当てられており、児童文学ではあるけれど、しっかりとした内容の本でビックリしました。

 

この本で印象に残った言葉をノートに書き留めているとある共通点が浮かびました。

 

それは「強い心」

 

この本の中でも核となるものです。

 

P282~

もし作家にならなかったら、たぶんわたしは心理学者になっていると思う。

人間って、思っていたよりずっとおもしろくて、何重にも重なる層を次々とめくっていくと、びっくりするようなものが見つかる。

 

心を強くするのは自分のためだとずっと思っていた。

でもいまはちがうってわかる。

 

いちばん心の強い人は、他人に愛情をかけて、

他人からも愛情をかけられる人。

 

 

 

今まで自分の家族との関係だけで生きてきたカリプソが、

親友のメイや、メイの家族と触れ合うことで少しずつ少しずつ変化していく様子がよかったです。

 

P240~

頭のなかでさまざまな考えが爆発し、それぞれがぶつかりあういっぽうで、

頭の外はゆっくりと変化していき、気がついたときには世界がこれまでとまったくちがって見えていた。

 

 

この箇所を読んだ時、私は夫にしっかり愛情をかけているだろうか。

そんな風に感じました。

 

他人には優しく出来るのに、特に夫に対して、おなざりな扱いをしてしまうことが多くて反省でした。

一番優しくしなくてはいけない相手なのに、ないがしろにしてしまっていたなぁと。

一番心を許しているからこそ、自分のイライラをしまわずにぶつけたりとか。

でもね、やっぱり誰にでも優しくできるのは、心に余裕がないとできません。

 

カリプソが自分で考え、自分で答えを見つけながらも、周りに頼って問題を解決していく姿がとてもよかったです。

 

子どもの頃って視野が狭いから小さな価値観の中で過ごしがち。

けれど、他者と関わることで本当に成長していきます。

 

本を通してまたそんな世界が広がるんじゃないかと思いました。

また現実にヤングケアラーという(若い介護者)がいることを知るきっかけにもなってよかったと思いました。

普段生活をしていると忘れがちだけれど、こういう子どもが大人を世話している人も世界にはたくさん居ることを思い出させてもらいました。

 

児童文学あなどれないです。

しっかりと社会問題と向き合いながらも、人生で大切なことをそっと教えてくれる良書でした。

読んでみてよかったです。

 

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引用文は全て、ジョー・コットリル著書「レモンの図書室」小学館より

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

★こんな児童文学読みました★

 

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