おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
伊与原新さん著「八月の銀の雪」です!!
「八月の銀の雪」の本の内容
装丁がとっても私好みのこの本ですが、
2021年本屋大賞ノミネート作品となっています。
2月はせっせと本屋大賞ノミネート作品を読んでいます。
一度やってみたかった、本屋大賞を予想する。
この企画を一人で進めている最中です。笑
さて、こちらの本書ですが、5つの短編集となっています。
今回の本屋大賞ノミネート作品は短編集が多いな?と実感中です。
短編集なので、一日1~2話ずつ読もうと、
目星をつけやすいのも、短編集のいいところ。
初めて読む作家さんですが、
噂の理系小説と言われる本書。
作者の伊与原さんは東京大学院理学系研究科で、
博士課程修了されている経歴の持ち主なのです!!
この5つの短編集も自然科学のお話しが盛り込まれている作品でした。
自然の美しさや、繊細さ、
改めて地球って凄いなぁ。自然って凄いなぁ。
そう感じさせてもらえる物語となっていました。
「八月の銀の雪」を読んで心に残った言葉
P97~
「野生のイルカにもね、名前のようなものがあるの。
『シグネチャーホイッスル』という鳴き声なんだけど、
個体ごとに違っていて、
群れの中でお互いを呼ぶのに使われているかもしれないんですって。
だけど、子どもの名前に願いを込めたりするのは、きっと人間だけね」
宮下さんは、もう一度果穂に優しい目を向けた。
「大事なのは、何かしてあげることじゃない。
この子には何かが実るって、信じてあげることだと思うのよ」
イルカにもそういう性質があるのかぁと勉強になったし、
たしかに名前に願いを込めるのは人間だけだなぁと思った。
人間は色々と求めがちだけれど、
信じてあげることが一番大事だなと思いました。
「八月の銀の雪」を読んだ感想
どの物語もその道に詳しい人が登場して、科学的話をしながら、
現実世界での生きづらさを和らげてくれる内容となっています。
きっと人を癒すものは、自然の力なんだよなぁと思いました。
最近また大きな地震が来て怖い思いもするけれど、
それもこの地球という自然の一部の出来事なんだなと思いました。
表題の八月の銀の雪。
地球の中心に鉄の雪がある。
そう想像するとなんとも尊い気持ちになるのでした。
時には脅威となる自然だけれど、
それでも力を与えてくれる存在。
自然と共にうまく生きていかなければと思うのでした。
以上、伊与原新さん著「八月の銀の雪」を読んだ感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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