おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
凪良ゆうさん著「滅びの前のシャングリラ」です!!
「滅びの前のシャングリラ」の本のあらすじ
「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」
学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士。
恋人から逃げ出した静香。そして—。
廃校していく世界の中で、四人は生きる生きる意味を、
いまわのきわまで見つけられるのか。
シャングリラ・・
イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが1933年に出版した小説
「失われた地平線」に登場する、理想郷のことを意味するようです。
ウィキペディアより
つまり、地球が滅びる前に、四人は理想郷を得られるのか?
そういうタイトルが込められているのかな?そう解釈しました。
凪良ゆうさんといえば、
2020年本屋大賞を「流浪の月」にて受賞しました。
これは本当におもしろかった。
こちらの記事でも感想を語っています↓
「滅びの前のシャングリラ」は本屋大賞後の一冊となっておりますが、
今年も本屋大賞ノミネートされるほど、
内容も、実力も申し分のない作家さんです!!
「滅びの前のシャングリラ」を読んで心に残っ言葉
P239~
神さまが創った世界では叶わなかった夢が、
神さまが壊そうとしている世界で叶ってしまった。
ねえ神さま、あんたは本当に矛盾の塊だな。
人は終わると分かると一生懸命生きるようになるし、
目をそむけていたモノと向き合うようになる。
何とも切ないですよね。
P329~
明日死ねたら楽なのにと夢見ていた。
その明日がついにやってきた。
なのに今になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている。
後悔じゃない、もっとやわらかい眩しい気持ちだ。
これを希望と呼ぶのはおかしいだろうか。
「滅びの前のシャングリラ」を読んだ感想
きっと誰しも、その時が来たなら、
もっと生きたかったって思うんじゃないかな。
でもね、人間は明日が永遠に続くかのように生きているんです。
刻一刻と死に向かっていることだけは確かなのに。
そういうことを考えると何もできなくなるので、
今、この瞬間を精一杯生きるにフォーカスすればいいんじゃないかなと思うのです。
今この地球が平和に保たれているのも、
「明日が来る」という希望があるから。
希望がないと、人は理性を失い、暴力、奪略、非人道的手段をしてしまうのかと、
悲しい気持ちになりました。
生きるって過酷なんだなぁって。
世紀末の話は、今この現実の世界が、平和で安全だからこそ読めるんだけれど、
やっぱり、本当にそうなってしまう可能性もゼロではないわけで、
明日が終わってもいい。
そんな気持ちで毎日生きられたらいいんだけれど、
人間は惰性な生き物だから。
大切な人を大切にできたらいいなと思った。
いや~、凪良ゆうさんの本は本当に魅力がたくさん詰まっています。
これは本屋大賞二冠もありえるかも!?しれません。
予想が難しくなってきました。笑
以上、凪良ゆうさん著「滅びの前のシャングリラ」を読んだ感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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