おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
伊吹有喜さん著「犬がいた季節」です!!
「犬がいた季節」の本のあらすじ
ある日、高校に迷い込んできた子犬。
その名前は初代コーシロー会の早瀬光司郎から名をとり、
「コーシロー」と名付けられた。
生徒たちはコーシロー会を発足し、
学校でコーシローを飼うことに。
12年間コーシローが触れた「18歳の想い」たち。
それはかつて、高校生だった人と同じ想いだった。
最後の共通一次。自分の全力をぶつけようと決心する。18の本気
阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件を通し、進路の舵を切る。18の決意
スピッツ「スカーレット」を胸に、新たな世界へ。18の出発
ノストラダムスの大予言。世界が滅亡するなら、先生はどうする?18の恋
昭和から平成、そして令和へ。
いつの時代も変わらぬ青春のきらめきや切なさを描いた、青春小説である。
2021年本屋大賞ノミネート作品となっています。
「犬がいた季節」を読んで心に残った言葉
P306~「絵や写真って一瞬を永遠にする方法だと思うの」
平成のあの時代、写ルンですで写真を撮っていたあの日。
あの一瞬一瞬を永遠にする方法だった。
今はスマホでいつでも写真を撮れる時代になった。
平成のあの時代の不自由さの中にも自由があったあの時を思い出す一文だった。
P310~祖父がそうであったように、十八で家を出たあと、人生の最期はきっと遠く離れたどこかの街で迎える
私も十八で家を出たからこの一文は心に沁みた。
遠い場所に嫁いでしまい、最期はきっと、故郷じゃないところで迎えるんだろうなと思っている。
「犬がいた季節」を読んだ感想
なんて優しい小説なんだろう。読後感の温かさが心地よかった。
表紙をはがした時に、鉛筆で書かれた少女とコーシロー。
そして裏にも描かれている、大人の女性とコーシロー。
購入した人は是非、表紙を取ってほしい。
肌触りも凄くよくて、本と言う名の日誌のようだ。
本を読み終わった時、「そういう思いだったのか!!!!!」
点と点が繋がった瞬間で、涙が溢れそうになった。
平成を生きた人達なら懐かしくなる小説だと思う。
時代時代の出来事も書かれていて、
この頃は自分は何歳だった。と、読み進めた。
18歳を過ぎた大人たちなら、きっと読んでいて懐かしくなること間違いなし。
青春って、青春って、何ていいんだろう。
若さっていいな。
そんな風に感じた。
そして、犬のコーシロー。
この本には、所々、コーシロー目線の気持ちが描写されているのだ。
コーシローは何でもお見通しなのだ。
12年間、生徒を見送ってきたコーシロー。
命を預かる責任を全うした高校生たち。
あったかくて、優しい小説でした。
本屋大賞ノミネート作品。
これにて10冊全て読了です。
最後の最後に素敵な小説に出あえてよかった。
これは予想がまた難しくなりましが、
近々予想記事アップしたいと思います。
以上、伊吹有喜さん著書「犬がいた季節」を読んだ感想でした。
★伊吹有喜さん作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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