おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
「すべてがFになる」の本のあらすじ
十四歳のとき両親殺害の罪に問われ、
外界との交流を拒んで孤島の研究施設に閉じこもった天才工学博士、
犀川創平は一週間、外部との交信を断っていた博士の部屋に入ろうとした。
その瞬間、進み出てきたのはウェディングドレスを着た女の死体。
そして、部屋に残されていたコンピュータのディスプレイに記されていたのは
「すべてがFになる」という意味不明の言葉だった。
本の題名だけは耳にしたことがあるこの作品、ミステリー界でも有名な1冊。
この本をやっと読むことができました。
作者の森さんといえば、
この本の概要をyoutubeで見ていまして、
興味を持った作家さんでもあったのです。
夢を叶えるために、小説を書いていたそうですが、
それでも今回、
「すべてがFになる」を読んで、
これだけの作品が書けるという、天才肌を直に感じたのでした。
↑この本も気になります。
ミステリーだけでなく、他の分野でも気になる作家さんです。
「すべてがFになる」を読んで心に残った言葉
P61~
自然を見て美しいなと思うこと自体が、
不自然なんだよね。
汚れた生活をしている証拠だ。
窓のないところで、自然を遮断して生きていけるというのは、
それだけ、自分の中に美しいものがあるということだろう?
つまらない仕事や汚れた生活をしているから、
自然、自然ってご褒美みたいなものが欲しくなるのさ。
窓のない部屋でずっと生活している、真賀田四季のことを話しているシーンです。
この文の発想自体がそういう視点で解釈もできるのかと思ったのでした。
にしても、やっぱり窓のない部屋での生活は私なら無理って思いました。
なぜ真賀田四季はこのような、厳重に隔離されたような生活をしていたのか。
その答えはこの本を最後まで読むと分かります。
「すべてがFになる」を読んだ感想
頭がいい人の小説は、頭が良すぎてついていけない!!!
それほど、「こんな内容どうやったら思い浮かぶんだろう???」
と、感嘆するばかりでした。
ミステリーを書ける人の頭の中が凄いです。
私はただただ、犯人とか、意図を想像するまでもなく、
流れるままに読み進めました。
近代的SF的要素も感じました。
研究が更に進むと、この本の世界のように、
ロボットが色々やってくれるようになるのかなぁと想像しながら読みました。
コンピュータを物凄い速さで解析していくシーン。
私もこんな風にパソコン使いこなせたらなぁ。
子どもの時、そんな風になってみたいと少し憧れていたことを思い出しました。
そして、そして、
ラストの真実が明かされた時の衝撃!!
天才と言われていた博士も、
天才過ぎるが故に、その反動で、
人間としての苦しみを抱えていたのではないのかなぁと思いました。
因果応報の法則。
得るものが大きいほど、失うものが大きい。
そのいびつさに、ちょっとかわいそうだなと思ったり。
とにかく、あっという間に読めました。
謎を解き明かす、犀川先生も頭いいし、萌絵ちゃんの計算の速さに驚かされます。
この本の登場人物たち皆がもう、「頭のできが違い過ぎる!!」
そんな風に、普通の凡人は思うのでした。
以上、「すべてがFになる」の感想でした。
先日読んだ十角館の殺人とはまた違うテイストのおもしろさでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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