おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
凪良ゆうさん著「わたしの美しい庭」です!!
「わたしの美しい庭」の本のあらすじ
小学生の百音(もね)は統理(とうり)とふたり暮らしだが、
血はつながっていない。
朝になると同じマンションに住む路有(ろう)が遊びにきて、
三人でご飯を食べる。
その生活を❝変わっている❞という人もいるけれど、
日々楽しく過ごしている。
三人が住むマンションの屋上には小さな神社があり、
地元の人からは『屋上神社』などと呼ばれている。
断ち物の神さまが祀られていて、
悪いご縁を断ち切ってくれるといい、
❝いろんなもの❞が心に絡んでしまった人がやってくるが・・。
そこを訪れる<生きづらさ>を抱えた人たちと、「わたし」の物語。
「私の美しい庭」を読んで心に残った言葉
P55~
根本的な解決になっていないけれど、
生きていく中でなにかが根っこから解決することなんて滅多にない。
しんどい。つらい。それでも明日も仕事に行かなくてはいけない。
だからとりあえず明日がんばるための小さな愉しみを拾い集めていくことが優先される。
あぁ分かるなぁ。
そんな風に共感した場面だった。
生きていると色んなことがあるよね。
それでも明日を過ごすために、些細な楽しみやご褒美を自分に与えることは、
防衛策だと思う。
登場人物、桃子の辛さが伝わる場面だった。
P271~
できれば「ぼくたちは同じだから仲良くしよう」より、
「ぼくたちは違うけど認め合おう」のほうを進めたい。
これは、百音が道徳の授業で、「思いやり」について話合ったとき、
腑に落ちないことがあって、
統理や路有に相談した時に、
路有が言ったセリフ。
この物語の正に核となる、
「ぼくたちは違う」というマイノリティにフォーカスしたセリフだった。
うわぁ、これ、とっても大事なこと。
この「わたしの美しい庭」こそ道徳の題材として扱えばいいんじゃないだろうか?
そんな風に思わされた。
「わたしの美しい庭」を読んだ感想
凪良ゆうさんの作品を読むのは、これで3冊目なんですが、
この人の描く物語と文章はどうして、こんなにも心に響くんだろう。
それくらい、この物語もよかった。
凪良ゆうさんの作品は、
マイノリティ(少数派)の人にフォーカスした作品のような気がします。
その人しか味わったことのない、
世間のずれや、普通との違い、正義と言う名の暴力、
それらに苦しめられた心の声が、こちら側にダイレクトに伝わるのでした。
だけれど、そんな苦しみの中から、
必ず希望をもたらしてくれる救いがある。
だからこんなにも凪良さんの描く物語の魅力にハマるのかもしれません。
今後も注目の作家さんです。
縁切り神社。
昔女友達と3人で京都旅行に行った時に、
たまたま訪れた神社が縁切り神社でした。
夜に訪れたのですが、あの時も女性が多くいたような気がします。
切りたい縁ってありますか?
それは自分自身の心の弱さだったり、他人のありがた迷惑だったり、
人それぞれかもしれません。
この本に出てくる登場人物も、そうやって、縁切り神社でけじめをつけることによって、
心の変化が垣間見れるのでした。
現実にもある縁切り神社。
何かと踏ん切りをつけたい人は行ってみるのもいいかもしれませんね^^
以上、「わたしの美しい庭」を読んだ感想でした!
引用文は全て、ポプラ社、凪良ゆうさん著書「わたしの美しい庭」より
★過去に読んだ凪良ゆうさん作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
読んだよ~!のしるしに、ポチっと応援して頂けると更新の励みになります^^ ↓