おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
斎藤千輪さん著「神楽坂つきみ茶屋」です!!
「神楽坂つきみ茶屋」の本のあらすじ
両親の遺した割烹を幼馴染の翔太とワインバーへ改装しようと夢見る剣士。
だがある晩、翔太が代々伝わる"禁断の盃"で酒を飲んでしまう。
すると、豹変。
食べかけの大トロを投げ捨て、
はるか昔の料理を作りだすように!
なんと江戸時代の料理人・玄の魂が憑いてしまったらしいが・・!?
笑いあり、涙ありの絶品グルメ小説。
「神楽坂・江戸の絶品レシピ」というフレーズに心惹かれて読んでみた本です。
食べものの出てくるお話し、好きなんです^^
「神楽坂つきみ茶屋」を読んで心に残った言葉
P98~
「なあ、さっきの話に戻るけどよ、本当にいつ何が起こるかわかりゃしねぇよな。
疫病、火事、水害、地震に干ばつ。
きっとどの時代も繰り返してきたんだろ。
だから後悔しないように、本当にやりてぇことはすぐやるべきことなんだろうな。
俺だって、まさか毒見で死んじまうなんて思ってもいなかったんだからよ」
江戸時代の料理人だった、玄はやりたいことをやれないままに、
毒見をし、死んでしまった。
そんな玄がやり残したことを想うと剣士は切なくなったのだ。
今もコロナで大変な世の中になっているけれど、
いつの時代も何が起こるか分からないから、後悔しないように生きなきゃなと思わされる一文だった。
P182~
一体なぜ、家族と囲む手作りの和食より、独りのインスタント食品のほうが、
美味しいと思うようになってしまったのだろう。
・・・・やっぱり、手作り料理ってあったかいよな。
江戸時代の頃は、インスタント食品なんてなくて、
全てが手作りで、
どうやったら日持ちが出来るか考えたり、
ハレの日の特別な料理があったり、
旬のものを大切にしていた風習だったり、
今あるものを大切にしていた時代だったんだろうなぁと感じた。
「神楽坂つきみ茶屋」を読んだ感想
東京の中でも、好きな場所「神楽坂」
ちょっと路地裏を歩くと、昔ながらの佇まいをした、お料理屋さんがあります。
ファミレスでもない、ちょっとした贅沢気分をということで、
昔お友達と散歩をしながら、おいしいご飯を食べたことを思い出しました。
街並みも風情があって好きな場所です。
そんな神楽坂を舞台にしたこの小説。
ワインバーに改装しようとしていた、剣士と翔太が、
憑依してくる、玄の人情に触れることによって、
本当に大切なことを学びながら、力を合わせていく様子がよいでした。
玄さんの、江戸っこの人柄もよかったです。
そしてなんと言ってもお料理がおいしそう!!
江戸時代のお料理。
どんな味なんだろう。
想像しながら読むのもまた楽しいでした。
お料理が出てくるお話はあったかくて好きです。
現代と、江戸時代の融合。
ちょっとタイムスリップをして楽しんでみたい人におススメの一冊です。
きっと、本から伝わるお料理や人情の温かさで心を癒してくれると思います。
以上、「神楽坂つきみ茶屋」を読んだ感想でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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