本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想】瀬尾まいこさん著書「夜明けのすべて」パニック障害にPMS自分の病気は治せなくても相手を助けることは出来る。

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

 

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瀬尾まいこさん著書「夜明けのすべて」です!!

 

 

 

この本の説明

 

職場の人たちの理解に助けられながらも、

月に一度のPMS月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、

やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。

 

山添君は、パニック障害になり、

生きがいも気力も失っていた。

 

互いに友情も恋も感じてないけれど、

おせっかい者同士の二人は、

自分の病気は治せなくても、

相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。

 

生きるのが少し楽になる、心優しい物語。

 

知ってる?

夜明けの直前が、一番暗いって。

 

瀬尾まいこさんと言えば!

2020年本屋大賞を受賞した作家さんです。

 

www.genko-library.com

 

そんな瀬尾さんの、本屋大賞受賞後の書き下ろしとなっております。

 

今回の内容は、パニック障害×PMS

この本を読むことで、二つの病気の理解が広まればいいなと思います。

 

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心に残ったこと

 

P115~

生きがいを見つけるのは難しいけど、

楽しみは簡単に作れる。

自分の思いつきでわくわくして、私は帰り道を急いだ。

 

いつもセブンイレブンの軽食を買っていた山添君。

それは家から近いコンビニがセブンイレブンだったからだ。

 

パニック障害の人にとって、外食は困難であるのだ。

逃げきれない場所での食事は、発作が起きたらどうしようと不安要因になる。

 

初めてのパニック障害の発作が出た場所が飲食店だから尚更だ。

 

そんな山添君の行動思考を配慮して、

美紗がとった行動は、ローソンのおにぎりを買ってきて、

山添君にあげたのだ。

 

そんな些細なことかもしれないけれど、

美紗にとってはそれは楽しみでもあり、

わくわくの行動の一つだったのだ。

 

美紗のおせっかいは、美紗自身の楽しみへとなり、

またそのおせっかいを受けた山添君は、

「いつもと違う」を体験できる、お互いWinWinの出来事になったんじゃないかと思う。

 

そんなシーンが私は良かった。

 

 

 感想

 

PMSパニック障害、割と身近で苦しんできた人たちを見てきたので、

ちょっと他人事じゃなく、感情移入して読んでしまいました。

 

きっと皆さんの周りでもこの病気を抱えていて苦しんでいる人がいるかもしれません。

 

 美紗と山添君、

お互いに「おせっかい者同士」だからこそ、

相手のことを考えたおかげで、

気が紛れたのかもしれませんね。

 

二人の掛け合いや、

「私に惚れてるの?」「僕に気があるんですか?」

そんなシーンが面白いでした。

 

普段は言いたいことを言えない美紗ですが、

山添君の前では、行動力を発揮させる場面がよかったです。

お、大胆だな!!と、思いました。笑

 

お互い気を使わず、思ったことを言える関係って、

相手を受け入れる態勢ができている証拠。

 

相手に気を使わせないコミュニケーションをとりたいものです。

 

働くことさえも辛くなるPMSパニック障害

この本をきっかけに理解が少しでも広がるといいなと思いました。

 

以上、瀬尾まいこさん著書「夜明けのすべて」を読んだ感想でした。

引用文は全て本書より

 

20190914201227

私もPMS特有の辛さは分かる~!と、共感でした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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