本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想】新川帆立さん著「倒産続きの彼女」ミステリー×お仕事小説!

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

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新川帆立さん著「倒産続きの彼女」です!!

 

 

 

 

この本の説明

 

山田川村・津々井法律事務所に勤める美馬玉子。

事務所の一年先輩である剣持麗子に苦手意識を持ちながらも、

コンビを組むことになってしまう。

 

二人は「会社を倒産に導く女」と内部通報されたゴーラム商会経理・近藤まりあの身辺調査を行うことになった。

 

ブランド品に身を包み、身の丈に合わない生活をSNSに投稿している近藤は、

会社の金を横領しているのではないか?

 

しかしその手口は?

ところが調査を進めるなか、ゴーラム商会のリストラ勧告で使われてきた

「首切り部屋」で、本当に死体を発見することになった彼女たちは、

予想外の事件に巻き込まれて・・・

 

本書より引用

 

 

この本はこのミステリーがすごい!」大賞受賞作、

「元彼の遺言状」の続編となっています。

 

 

www.genko-library.com

 

赤のパッと目を惹く表紙を書店でも見かけた人は多かったのでは?

そんな今回の続編は、

黄色の表紙となっており、これまた目を惹く表紙です。

 

タイトルにも「彼女」とつけるところが、

タイトル選びのこだわりも感じられる続編です。

 

今回のお話しは、

剣持麗子の後輩、美馬玉子が主人公です。

 

玉子は婚活に励むぶりっこ弁護士。

おばあちゃんと二人暮らしの玉子は、結婚しておばあちゃんを安心させたいと思っています。

 

そんな玉子は高飛車な弁護士、剣持麗子に苦手意識を持ちつつも、

一緒に仕事をする中で、

 

麗子に少しずつ好感を抱くなど変化が訪れます。

 

「倒産に導く女」の身辺調査をするうちに、

事件に巻き込まれる玉子と麗子。

 

次から次へと訪れる事件に、一息つくまもなく読めちゃいます。

 

弁護士というお仕事も覗け、そしてミステリー事件。

 

お仕事×ミステリー小説となって楽しめる一冊です。

 

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心に残った言葉

 

P152~

うちの事務所の弁護士は、概して優秀だ。

その中でも剣持先生は頭一つ抜けて優秀ではあるが、

デスクワークではその差は見えにくい。

 

ただ、ああいう異常な現場に置かれると、

その人の強さや優しさが試される。

 

この言葉は、玉子が麗子に対して少しずつ好感を持ち始める心の機微が伺える文章です。

 

これは現実の社会でも同じで、

デスクワークでは見えない人柄って、

何か問題が起こった時に顕著になるんですよね。

 

仕事だけじゃない、その人らしさが垣間見れる時って何だかいいんですよね。

 

 

剣持麗子も一見、高飛車な女性なんですが、

やさしさ強さを兼ね備えた女性です。

 

それは前作を読んで知っているからこそ。

 

そうそう、麗子さんの良さを分かってくれたのかい?

そんな風に思うシーンでした。

 

感想

 

前作よりも私は今回読んだ本書の方が面白く感じました!!

それは前作を読んでいるからこそ、

 

剣持麗子の人柄についても分かっているからかもしれません。

 

弁護士の世界もこうやって小説で触れると、

大変なお仕事だなぁと感じました。

 

そして、仕事が出来る人ってやっぱりかっこいい。

そんなお仕事に責任を持つ人柄と、

 

事件を通して人間模様を感じられる、お仕事×ミステリー。

楽しく読めました!!

 

次はブルーの表紙で、男性が主人公なのもありかもしれませんね。

 

法律事務所にはたくさんの弁護士が在籍しているようなので、

今後続編が期待できそうです。

 

以上、新川帆立さん著「倒産続きの彼女」を読んだ感想でした!

 

 

★前作の感想はこちら★

 

 

www.genko-library.com

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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