本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想】青山美智子さん著「赤と青とエスキース」絵画が紡ぐ愛の物語です。

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

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青山美智子さん著「赤と青とエスキースです!!

 

 

 

後半にはネタバレ感想も書いておりますので、

未読の方はネタバレ感想を読まないことをお勧めします!

 

 

この本の説明

 

本屋大賞2022ノミネート作品の本書。

今回の物語は「絵画」【エスキースを巡る五つの「愛」の物語です!!

 

メルボルンの若手画家が描いた

一枚の「絵画」(エスキース)。

日本へ渡って三十数年、

その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく。

 

構成

 

プロローグ

【第一章】金魚とカワセミ 「恋人」への愛

【第二章】東京タワーとアーツ・センター 「推し」への愛

【第三章】トマトジュースとバタフライピー 「弟子」への愛

【第四章】赤鬼と青鬼 「元彼」への愛

エピローグ 「???」への愛

 

 

帯には、

 

二度読み必至!仕掛けに満ちた傑作連作短編

 

 

と、書かれているとおり、

普通の短編だと思うなかれ!!

 

個々の短編だと思っていましたが、最後まで読むと納得の繋がりを感じるお話しでした。

 

最後の「???」は何が入るのでしょうか?

それは読者に委ねられると思います。

読了された方は何だと思いますか?

 

この本の特徴は構成の章のタイトルから分かるように、

「赤」「青」がキーポイント。

 

これが、赤と黄色、緑と青など、他の色ではだめなんです!!

 

「赤」「青」の絶妙のコンビ!!この二つだからこそ、

物語が成り立つんだと思いました。

 

赤と言えば、情熱だったり、愛だったり、そういった迸るエネルギーが連想されますよね。

青は冷静だったり、落ち着きだったり。

 

この本のキーワードの「赤」と「青」

最後まで読み終わった時、その意味が分かります。

 

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感想

 

今回の「赤と青とエスキース

エスキースとは下絵の段階の事をいうそうなんですが、

この一枚の絵がメルボルンから日本に渡って30年、

二人を繋ぐ絆の絵になりました。

 

絵の中の女性はずっとその時のまま、

絵から伝わる思いやその時の感情がずっとそこに残るようでした。

 

絵などの芸術作品って、人によって感じ方が違いますよね。

それは本と同じ。

書かれていること、描かれているものは、ずっと変わらないですが、

重ねた年や、経験、その時の感情によって受け止め方が変わります。

 

そして評価というものは、勝手につけられてしまいます。

それは絵だけでもなく、本も同じ。

 

本書の中に漫画大賞を受賞して、その漫画が注目されるシーンがあったのですが、

作者自身は自分が注目されることよりも、

作品が注目される方が嬉しいという描写がありました。

 

このシーンはもしかして、青山さん自身の気持ちも反映されているのかな?

なんて感じました。

 

 

本書自体は、短編集となっていますので、

とても読みやすい一冊です。

 

読み進めるうちに、繋がりが明らかになり、

後半に進むに連れ、どういうこと???になると思います^^

 

青山美智子さんらしく、

人と人との縁を大切にしてほしい。

そんなメッセージが読み取れる作品となっていました。

 

青山美智子さんの本はどの本も心が温まるので安心して読めるのでおすすめです!!!

 

ネタバレ感想

 

ここからはネタバレの感想となりますので、

未読の方は閉じていただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一章で、期間限定のお付き合いを始めた、

「レイ」と「ブー」

 

この二人の名前がまさか!!

「茜」と「蒼」だったなんて!!驚きませんでしたか?

 

「レッド」「ブルー」の発音が、

「レイ」と「ブー」に聞こえるからだなんて!!

ちょっとしたしかけにビックリでした。笑

 

ちょっとやられたー!!と思いませんでしたか?

 

全ての章が別々のお話しだと思っていたら、

全部二人の物語だったんですね。

 

30年間の二人の歩みが描かれており、

そういうことだったんだぁと感動でした。

 

リリアルのオーナーがユリさんだったのも驚きです。

第一章のユリさんと印象が違っていましたが、

私はユリさんの言葉がたくさん心に残りました。

 

P39~

「まあでも、誰でも玉手箱を持ってるものなんじゃない?

ただ、玉手箱を開けたらあっというまに老人になるっていうのは違うと思うの。

そうじゃなくて、箱を開いて過去をしみじみ懐かしんでいるときに、

自分が年を取ったことを知るのよ、きっと」

 

 

そうなんです。

これは、写真を見たり、懐かしい場所に行った時、

まるで玉手箱をあけたように自分が年を取ったことをしみじみと感じるんです。

 

P40~

「そのときに年を重ねた自分のことを悲しく思わないで、

誇りを持てるように私はなりたいの。

あの頃はよかったなあって嘆くんじゃなくて、

箱の中にいる若い私にちゃんと胸が張れるように」

 

あの頃はよかった。と、思うのではなく、

今も幸せだよってあの頃の自分に言える自分でありたい。

 

P196~

「とにかく生き延びなさい。それだけでいい」

 

 

私も電車の中で息苦しくなった経験をしたことがあるので、

この章は読んでいて胸が痛いでした。

そう言ってもらえず、

今も苦しみながら通勤している人がいると思うのです。

 

P197~

「ただ、人生は何度でもあるけど、それを経験できるこの体はひとつしかないのよね。

だから、なるべく長持ちさせなきゃ」

 

ユリさんのような人に出会えたら本当に幸せだと思う。

 

エピローグの「???」への愛は何だと思いますか?

 

私は「茜と蒼」への愛だと思います!!

ジャックの語りで終えているので、

ジャックから友達への愛を感じました。

 

皆さんは何だと思いましたか?

 

今回の本書もとてもいい作品でしたね!!

昨年の本屋大賞第2位で注目を集めた青山美智子さん。

 

今年はどうなるのでしょうか?

今後の作品も読みたいと思います。

 

以上、青山美智子さん著「赤と青のエスキースを読んだ感想でした!!

 

 

 

★過去に読んだ青山美智子さん作品はこちら★

 

www.genko-library.com

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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