本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想】一穂ミチさん著「スモールワールズ」様々な「ままならなさ」がギュッと詰まった短編集でした!

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

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一穂ミチさん著「スモールワールズ」です!!

 

 

 

本の説明

 

ままらない現実を抱えて生きる人たちの6つの物語となっております。

 

ネオンテトラ

夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。

 

王の帰還

「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。

 

ピクニック

初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。

 

花うた

人知れず手紙を交わしつづける男と女。

 

愛を適量

向き合うことができなかった父と子。

 

式日

大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。

 

 

2021年インスタグラムの投稿の中でもたくさん見かけた本書。

2022年本屋大賞ノミネートは間違いないだろうなと予想していましたが、

予想通りノミネートされました!!

 

本屋大賞2022ノミネート作品です!!

 

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感想

 

装丁の可愛らしい雰囲気や、帯の絶賛からほっこり系のお話しかなぁ?

と思って読んでみたところ、

全く違う内容で驚きでした。

 

最初のネオンテトラで、ちょっとモヤっとし、

 

王の帰還でお姉さんの強さと、弟の不器用な優しさでやっとほっこり。

この本の中では一番好きな章でした。

 

ピクニックは怖い!!モヤモヤ倍増。笑

 

花うたは、往復書簡だからこそ綺麗なやりとりに感じられるかもしれない。

けれど、されたことを私なら許せるのか?

そんな相手と一緒になれないと思いました。

 

愛を適量は、LGBTを抱える生きづらさを描いていました。

 

式日はある章とつながりがあり、その後の登場人物の様子や心情を知ることができます。

 

 

個々の短編集としては、非常に読みやすくまとまりがあって、物語に引き込まれやすかったです。

 

いろんなお話しのテイストが詰め込まれているので、

飽きがこなく読めると思います。

 

けれど、

私は期待し過ぎたのか!?

 

思い描いていた内容と全然違っていました。

 

 

これまで様々な本を読んできたせいか?

どこかで読んだことのある内容のように感じてしまったのでした。

 

多分ですが、経験値によって感じ方が変わる本だと思います。

 

ネット上の評価は非常に高いですよ。

 

内容は私には合いませんでしたが、所々の文章は素敵な言葉がたくさんでした。

 

P265~

誰の人生だって、激動だよなあ。

 

たとえば死に別れること、生き別れること。

激動だ。

 

そして誰の人生においても必然だ。

 

きっと、今ままならさを抱えている人にとっては、救いの言葉がたくさんある本だと思います。

この本を読むことによって救われる人がいるかもしれません。

 

自分とは違う人生だけれど、いつ物語のような出来事が降りかかるかは誰も分からないのです。

 

だから、その時々の経験値や感情によって、

物語の感じ方は大きく異なると思いました。

 

 

この本を読むことによって心が軽くなる人、救われる人がいますように。

 

イヤミス

ミステリ的怖い、

ほっこり、

考えさせられる系もあり、

一冊でギュギュっと楽しめる本だと思います。

 

読んだ方の感想大歓迎です!!

ここが良かった。ここが怖かった。

お気軽にコメント残して頂けると嬉しいです。

 

以上、一穂ミチさん著「スモールワールズ」を読んだ感想でした。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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