本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想】依存し溺れていく女性達を描いた5つの短編集。金原ひとみさん著「アンソーシャルディスタンス」を読みました。

スポンサーリンク

 

 

 

おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

 

 

金原ひとみさん著「アンソーシャルディスタンス」です!

 

 

 

この本の説明

 

 

第57回谷崎潤一郎賞受賞の本書。

 

 

5つの女性の絶望が描かれています。

コロナになる前の世界と、

コロナ禍の世界が描かれており、

現実とリンクしています。

もしかしたら、

コロナによってより孤独感を強めた人がいるかもしれません。

 

そういった時代が反映された物語でもあります。

 

 

元気な時に読まないと、

自分も返り血を浴びるほど、

 

読んでいてちょっと辛く重くなるお話しです。

 

スポンサーリンク

 

 

感想

 

どの女性も不安感から様々なモノに依存していきます。

一章のストロングゼロは、

 

顔がとにかくイケメンで好みで付き合った、

同棲していた彼氏が、

 

精神疾患になり、

主人公はだんだんと、

ストロングゼロの量が増えていきます。

 

会社にも持って行って、隠れて飲むほどのアル中ぶり。

 

あたまの中はストロングゼロでいっぱいなのです。

 

アル中に陥る心理描写や行動が、

事細かに描かれていました。

 

どの女性も溺れるつもりはないのだけれど、

徐々に徐々にその沼にハマっていくのです。

 

頭で分かっているけれど、

もう抜け出せない。

 

部屋が汚かったり、

食事が疎かになったり、

睡眠不足になったり。

 

とりあえず寝なよ?

部屋掃除しよう?

運動しよう?

なんて私は思ってしまうわけで。

 

彼女たちの孤独や不安が痛くてヒリヒリする物語でした。

 

金原ひとみさんの本は初読みだったのですが、

才能ある作家さんだということは分かりました。

 

ほっこりとか、

心温まる本ばかりを私は好みますが、

 

こういう人間が抱えている闇に焦点をあて、

それを文学的に表現できるって中々できないことだと思います。

 

今、孤独を抱え何かに依存し抜けられない人がきっといると思います。

 

私も依存して生きています。

多くの人はネットの依存だと思うのです。

 

人は何かをごまかし、麻痺させながら、目を背けています。

その対象が何になるかは人それぞれ。

 

明日は我が身かもと思いながら、

彼女たちの心の叫びを受け止めました。

 

 

以上、金原ひとみさん著「アンソーシャルディスタンス」を読んだ感想でした!

 

 

★過去に読んだ生きづらさが描かれている作品★

 

 

 

www.genko-library.com

 

www.genko-library.com

 

www.genko-library.com

 

www.genko-library.com

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

だよ~!のしるしに、ポチっと応援して頂けると更新の励みになります^^ ↓

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

スポンサーリンク