おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
稲垣えみ子さん著「寂しい生活」です！！
この本の説明
著者はそのニュースを見て、
他人事と思えなくなり、
原発がなくても生きられるはずだと、
節電生活が始まった。
それは恐る恐るの実験の始まりだった。
今では家庭のどこにでもある、電化製品。
その当たり前の中で生きている私たちは、
突然電気が絶たれた場合生きていけるのだろうか？
生まれた時から当たり前にあったものを、
いざ手放してみた時、
人は何を感じるのだろうか？
ただの節電物語。
何もない生活ではありません。
私たちが家電製品に頼る生活をして得たもの、
失ったものが疑似体験できる。
そんな物語です。
感想
これまで様々なミニマリスト系の本を読んできた私。
色々な本を読むと、
大体メリットとか、得られるものとか、
似た事が多く、
この本も同じような部類だろうと思いながらも手にとりましたが、
とんでもない！！
何よりも著者の温かみ、
もがきながら生きている。
そして自身が体験した熱が帯びている、
素晴らしい本でした。
ぬるま湯につかりながら生きている私に、
少し電流を流してもらえるような本でした。
要は、すっごく面白かった！！
今ではなくてはならない家電を一つずつ、
実験のように手放して行く著者。
なければ困ると思っていたものを手放した時の心境。
そして得たものが綴られています。
さすがに私のような家族4人では、
著者のような暮らしは難しい。
けれど、一人ならなんとかなりそう。
そんな風に思いました。
冷暖房も使わない生活。
冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機まで手放す著者。
さすがに夏は暑く、冬は寒いでしょうと思いきや。
手放したことで、日本の四季をはっきり感じられるようになったそうです。
冷蔵庫を手放した時の悟りの境地もとてもよかったです。
節電生活しているのに、
オール電化の家に引っ越してしまったりと、
次から次へと難題が押し寄せてくるのですが、
それを着実に倒す著者。
もう応援しながら読みましたよ。
干し野菜のエピソードなんて、笑えました。
太陽は天然の調理。
ホントそうだなと思いました。
そして習うべきは、先人の知恵。
江戸時代にヒントがたくさん隠されていました。
元々ない状態で私たちは生きて歴史を繋いできました。
出来ないことはないということを教えてもらいました。
便利になった世の中。
けれど、本当に便利に幸せになったのだろうか？
常々疑問に思います。
今や食器も機械が洗うようになりました。
掃除機だって自動でお掃除してくれる時代になりました。
洗濯物も乾かしてくれます。
その得られた時間で皆さんは何をしているのだろう。
もし、その時間でスマホにかじりついているのなら、
私はこれほど不幸なことはないと思います。
面倒と思う家事って。
実は凄く大事なことなんだ。
動く原動力になっていたんだということをこの本を読んで学びました。
私は便利な機械を取り入れることに反対はしません。
でも自分の身体を使う機会を奪いたくはないです。
この本を読んで一番得たことは、
生きるって動くことだということでした。
次々と新製品が登場する家電製品。
それは洋服もしかり、
食べものもしかり。
どんなモノにも言えること。
追いかけなくていい生活が本当の自由なのかもしれない。
自由の意味を教えてくれる本でもありました。
ただのミニマリスト本ではないです。
生きる知恵と大切なことがたくさん詰まった素敵な本でした。
素敵な生き方を実験を通してこうやってシェアしてくれる。
本ってありがたいな。
改めて思うのでした。
以上、稲垣えみ子さん著「寂しい生活」を読んだ感想でした！
★過去に読んだ少ないモノで豊かに生活する人の本★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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