本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】垣谷美雨さん著「もう別れてもいいですか」を読みました!

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。



垣谷美雨さん著「もう別れてもいいですか」です!!

 

 

 

 

本の説明

 

主人公澄子は、50代の主婦。

夫は暴力も振るわないし、

浮気もない。

 

そんな状態の中で離婚したいと思うなんて、

私は贅沢なのか。

常識から外れているのではないか。

 

夫に気を使いながら友達に会う時間は、

夫の愚痴のことでいっぱい。

 

一人ならご飯のことも考えなくていいのに。

夫の機嫌を伺う毎日。

 

離婚したい。でもお金がない。

 

一緒にいるだけで息がちゃんと吸えなくなる。

 

そんな澄子は自分と葛藤しながら、

離婚経験のある友人に相談するうちに決意を固める。

 

熟年離婚のリアルを描いた小説となっています。

 

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感想

 

いつもインパクトあるタイトルを打ち出す、

垣谷美雨さん小説。

 

今回は熟年離婚を描いた女性の人生が描かれています。

 

これ読んでいるということは、

あなた夫と別れたいんですか?

なんて思われそうですが、

 

私にも「こんな人と別れてやる!!!」なんて、

思ったことは、一度や二度じゃないです(;´∀`)

 

私の場合は夫にその鬱憤をぶちまけたり、

相手も私に言ってくることがあるので、

お互い言いたい事を我慢せず言い合っているので、

割とスッキリしています。

 

この主人公の澄子さんは、

夫に言いたいことを言わなさすぎ!!と思いました。

 

そりゃあ苦しくなるし、

辛くなるよ。

ご飯くらい自分で何とかして!!と、

言っていいんじゃないのかな。

 

友達と好きに会ってもいいんじゃないのかな。

 

自分のしたいことを自由に出来ないってホント辛いんです。

 

特に子どもが小さい時は、

そのフラストレーションが大きかったなぁと思い出しました。

 

自由が利かないのが辛いんですよ。

もちろん、毎日働く夫には感謝しています。

 

けれど、お金を稼ぐから偉いの!?

行きつく問題は「お金」なんですよね。

 

お金を多く稼ぐ方が「偉い」みたいな構造が、

こういう服従関係を作ってしまうのかなと思いました。

 

澄子はパートで働いていますが、

先立つ不安は「お金」でした。

 

きっと、世の中の熟年離婚を踏み切れない人の多くは、

お金のことが付きまとうからじゃないのかなと思いました。

 

天秤にかけながら、

夫との生活をとって我慢するか、

きっと何とかなる!!と、行動するか。

 

その違いなのかなぁと思いました。

 

どちらを選択するにせよ、

本人の人生。

どんな人生を残り送りたいか。

 

人生の選択によってまた変わるなぁと思いました。

 

そもそも結婚制度とは!?

色々と考えさせられる内容でした。

 

夫婦円満は素晴らしいことです。

けれど、皆何かしら相手に不満を持ちながらも、

時に結婚して良かった。

やっぱり結婚しなきゃよかった。

その繰り返しなのかもしれません。

 

女性の気持ちがリアルに描かれていて、

「分かる。分かるよ。」

「頑張って!!」

そう応援したくなる物語でした。

 

世代によっても結婚観や夫婦観って違うと思うのですが、

今50代の世代の男性陣はこの本を読むと、

ドキッとさせられること間違いなしかと思います。

 

女性の人生が描かれている垣谷美雨さん小説。

今回も一気読みの面白さでした。

 

以上、垣谷美雨さん著「もう別れてもいいですか」の感想でした!

 

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