本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】男女の友情とは。千早茜さん著「男ともだち」を読みました。

スポンサーリンク

 

 

 

おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

千早茜さん著「男ともだち」です!

 

この本のあらすじ

 

主人公は神名葵29歳。

 

神名には同棲している彼氏、彰人がいるが、

関係は冷めていた。

 

そんな神名は、

医者の愛人・真司と逢瀬を重ねていた。

 

神名の仕事はイラストレーター。

仕事は順調だが、

ほんとうに描きたいことを見失っていた。

 

そんなところに、突然、

大学の先輩ハセオから電話がかかる。

 

七年ぶりのハセオとの再会で停滞していた神名の生活は一変する。

 

スポンサーリンク

 

 

感想

 

 

恋人がいるけれど、愛人とばかりやっちゃう神名ですが、

ハセオとはその一線を越えない不思議な関係です。

 

ハセオも女関係にだらしなく、

誰とでもやっちゃうのですが、

神名とは一切やりません。

 

そんな二人の関係がとても不思議なんですが、

お互い不思議な絆で結ばれた二人。

 

居心地がよく、

相手のことを隅々までわかっている風な二人。

 

お互い大切だからこそ、一線を越えないのか、

それとも性に対して汚らわしさを感じた、過去のトラウマがそうさせているのか。

その辺は分かりません。

 

ハセオの神名に対する愛情の深さだけは伝わってきます。

 

弱っているときに電話してきたり、

腕枕で一緒に寝たり、

具合悪くても会いにいったり、

別れ際にいつまでも見送っていたり、

なんなら、愛人に悪態ついて、

神名と別れさせているんだからあっぱれ。

 

と、こんな男いる!?!?

 

それくらい、普段ツンツンしているのに、

優しいんです。

 

決して神名のことをけなすわけもなく、

お前は必ず成功する。

大丈夫。

いい女だ。

そんな風にポジティブに励ましてもくれるのです。

 

P287~

「心配すんなって。お前は何も考えずに好きなところまで走っていけよ。

誰もいなくなったら拾ってやるから。約束してやるよ」

 

一方神名は、

ハセオと一線を越えるべきかで悩んでいました。

友達には越えない方がいいと言われたり、

もう一方ではそんなのさっさと越えちゃと言われたり。

 

ハセオにもついに聞くんですが、

そんなの必要ないだろ。

そんな返事をもらうのです。

 

けれどもハセオと過ごす中で、

私生活も捨て、仕事に邁進する神名は、

ハセオがいかに大切な存在であるかを再確認したようで、

最後はスッキリした様子でした。

 

これからもハセオは大事な人だ。

そんな風に締めくくっていますが、

 

この本を読んだ人たちはきっと感じたはず。

この関係をどう呼べばいいのか!?と。

 

友情であるからこそ、永遠に続けることができる関係ともいえるし、

それを愛だと友情だの、

何かのカテゴリーに分ける必要もないのかな。

なんて思いました。

 

二人の関係性は一般論でいう、

友情の関係とは違うと私は思います。

 

けれど、大切だからこそ、

繋がらない関係、所有しない関係もありなのかな。

なんて思うほど、

 

新しい気持ちにさせてもらえた本でした。

 

登場人物たちは、

何かしら欠如している部分があるのですが、

何かが欠けているからこそ、

補えるというか、カチッとはまる人同士っているんじゃないかな。

そんな風に思いました。

 

千早茜のさんの本って、

こう、男女の微妙な、ありえそうでありえなさそうな男女の距離感を描くのがうまいんですよね。

 

今回のこの本も、

いろいろと考えさせられる本でした。

 

以上、千早茜さん著「男ともだち」を読んだ感想でした!

 

 

 

★読書ノートについて特化した本を出版しました★

本を読んでも忘れてしまう。

そんな悩みを解決する「読書ノート」の書き方を詳しく書いた本です。

 

 

Amazonkindleにて¥300で発売中です。

 

 

 

 

★過去に読んだ千早茜さん作品はこちら★

 

 

www.genko-library.com

 

www.genko-library.com

 

www.genko-library.com

 

www.genko-library.com

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

読んだよ~!のしるしに、ポチっと応援して頂けると更新の励みになります^^ ↓

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

スポンサーリンク