本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】本屋大賞受賞作。恩田陸さん著「夜のピクニック」を読みました。

おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

恩田陸さん著夜のピクニックです!

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

第2回 本屋大賞受賞作

 

夜のピクニックは、今ではメジャーとなる、

本屋大賞の第2回の受賞作となっています。

 

恩田陸さんといえば、

私は、こちらの本を思い浮かびます。

 

www.genko-library.com

 

なんと、2回も本屋大賞を受賞している作家さんなんですね。

 

この蜜蜂と遠雷もかなりよかったですが、

今回紹介する夜のピクニックはまた違ったテイストでかなりよかったです。

 

ザ・青春小説だったね!!

あやこ
 

 

 

あらすじ

 

舞台は高校生最後の行事「歩行祭

 

それは全校生徒が夜通し歩く北高の伝統行事。

その距離なんと80キロ。

 

80キロも人は歩けるんですか!?

そう思う距離。

 

朝から夜にかけて歩き、仮眠は数時間。

 

なんとも過酷な行事に挑む高校生。

進学校故に修学旅行がないこともあり、

 

生徒たちの思い出になること間違いなし。

いい意味でも悪い意味でも心に刻まれるであろう行事に挑む、

高校生たち。

 

そんな本書の主人公は、

甲田貴子と、西脇融。

 

二人は誰にも言えない秘密を抱えていたのです。

 

密かに甲田貴子はある誓いを立ててこの歩行祭に挑むのでありました。

 

貴子の願いは叶うのか。

 

親友たちと歩きながらも、

高校生活の思い出や卒業後の夢を語り合う生徒たち。

 

長きに読み継がれるであろう青春小説となっています。

 

スポンサーリンク

 

 

 

感想

 

 

本書は恩田陸さんの母校水戸一高がモデルとなっています。

実際にこういう行事があることにもビックリですが、

 

読後は卒業した大人はもう一度高校時代をやり直したくなるし、

今正に青春真っ只中な人は読めてラッキー。

これから高校生になる若い子もさらにラッキー。

 

それくらい、自分の人生に影響を与えかねない小説だと思います。

 

物語はとっても淡々と進みます。

ただ歩くだけの高校生なのですが、

 

それぞれの思いをポツリポツリと呟き始めるのです。

最初は元気だった子たちも、

 

足の痛みや疲れ、眠気と戦いながらひたすら歩きます。

 

自分が歩いていないのに、

自分もまるでそこにいるかのような不思議な体験ができます。

 

そして、夜に近づくにつれ、だんだんと実はねと語りだす生徒たち。

 

こういう打ち明け話って、

お互いに嬉しいんですよね。

 

やっと心を開いてくれた。

そんな風に思う瞬間でもあります。

 

意外な真実をお互い知ることで、

よりぐっと距離が近づきます。

 

けれど、歩くと同時にもうすぐこの歩行祭も終わるんだね。

そして、高校生活も同じように終わりが近づくことを実感するのです。

 

あぁ、わかるな。

 

子供頃は早く大人になりたいなりたいって思っていたのに、

高校生活って本当にあっという間でした。

子供でも大人でもないあの半端な年ごろの独特の感情が、

丁寧に丁寧に描かれていました。

 

また、貴子と融の秘密には何とも言えない感情を抱きましたが、

少しずつ解決していく様子がよかったです。

 

P274~

あとで振り返ると一瞬なのに、その時にはこんなに長い。

それは、ひょっとするとこの1日だけではないのかもしれない。

濃密であっというまだったこの一年や

ついこのあいだ入ったばかりのような気がする高校生活や、

もしかして、この先の一生だって、

そんな「信じられない」ことの繰り返しなのかもしれない。

 

 

歩行祭で歩く道と、人生はまさに一緒なんですよね。

この先もう会うことのない人との、一度きりを何度も味わう。

それが人生なんですよね。

 

その時はとっても苦しくて、永遠かのように見えるのに、

振り返ると一瞬のこと。

人生ってそんな風にできているんですよね。

 

とにもかくにも、

とても良い本だったので、

若い人にはぜひ読んでほしい1冊だなと思いました。

 

青春、またやり直したいと思った、

高校卒業から20年経った私なのでした。

 

こうやって、どんどん高校卒業から何年経ってしまった。

と、数えるのでしょうね。

 

以上、恩田陸さん著夜のピクニックを読んだ感想でした!

 

 

★読書ノートについて特化した本を出版しました★

 

本を読んでも忘れてしまう。 そんな悩みを解決する「読書ノート」の書き方を詳しく書いた本です。

 

Amazonkindleにて¥300で発売中です♪

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

読んだよ~!のしるしに、ポチっと応援して頂けると更新の励みになります^^ ↓

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

スポンサーリンク