おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
養老孟司さん著「子どもが心配」です!
この本のあらすじ
「子どもは本来『自然』に近い存在である」と考える
解剖学者の著者が、
都市化が進んだ現代の子どもが幸せになる教育について、
四人の識者と教育論を語り合う形式で綴られた本となっています。
- 第一章 「ケーキが切れない子ども」を変える教育とは
- 第二章 日常の幸せを子どもに与えよ
- 第三章 子どもの脳についてわかったこと
- 第四章 自分の頭で考える人を育てる―自由学園の教育
対談形式だから読みやすいです!
四人の識者
医療少年院で非行少年の認知機能の低さに愕然とし、
子どもの認知能力の向上に努めてきた宮口幸治氏。
↓こちらの本が有名ですね。
ケーキの切れない非行少年たちは是非読んでほしいです!
インターネットで「正しい育児法」を追いかける親を心配する、
小児科医の高橋孝雄氏。
子どもの脳の大規模研究を行ってきた小泉英明氏。
生徒が自分で野菜を育て、
机や椅子も作る学校、
以上の四人が、養老孟司さんと語り合った内容が綴られています。
子どもに関わるプロの方たちばかりですね!
人として大事な三つの力とは
副題の人として大事な三つの力を紹介したいと思います。
最初からこの三つの力について話そうとテーマを決めたわけではなく、
語り合ううちに、
人として大事な力はこの三つだと編集者の方がまとめてくれたそうです。
- 「認知能力」
- 「共感する力」
- 「自分の頭で考える人になる」
四人の先生が語る共通項
子どもたちが自然に十全に育っていくこと。
この本を読んで感じたことは、
子どもは自然に近い存在だから、
五感を使った実体験がいかに大切かということが書かれていました。
昨今のネット依存を危惧されていますが、
私も今正に子育て中の身として、
痛いほどそれが分かるのでした。
P5~
大人にできることは、
その環境を用意することであろう。
とはいえ、モノが十分あればいい、
ということではない。
オリーヴの若木に十分な肥料を与えすぎると、
樹齢数百年という老木にはならないという。
思えば当然で、わずかな栄養を必死で摂ろうとするからこそ、
根が広く伸びる。
子育ては何歳になっても心配がつきまとう
我が家は今、小3の娘と小1の息子を絶賛子育て中です。
赤ちゃん時代は、ネットに頼る育児ばかりで、
正解をネットに求めてばかりいました。
ネットの情報の「正しいとされる育児」に我が子を当てはめて
落ち込んだことも多々あります。
本来比べること自体、
世間が正しいとされる育児ではないはずなんですよね。
P86~
「正しい育児をすれば、将来、社会が求める正しい大人に育つ」
という幻想を抱いている。
しかも「正しい育児」の情報をネットに求めれば求めるほど、
自分には実践できないような気がしてくる。
完璧な育児を目の当たりにして、
落ち込んだ日々が懐かしいほど。
あぁ、確かにそうだったと思い返すのでした。
ネット社会との付き合いの難しさ
我が家はなるべく、自然遊びをモットーにこれまで公園遊びをたくさんしてきました。
それでも昨今は、
特に娘ですが、ネットへの依存が強くて頭を抱えています。
楽しいことはYouTubeだけ。
YouTubeは平日一時間と制限していますが、
それ以外は自分の学校のパソコンで、
NHKの動画を見ている状態。
楽しいことがないとよく言います。
YouTubeを見て得た知識をペラペラと語りますが、
それは所詮バーチャルの出来事。
そして他人の経験なんですよね。
マイクラについても語りますが、
現実の本物の建物を見ようよ。
なんて思ったり。
息子の方がまだ自然児に近く、
彼の自然遊びを身近で見るとこちらが学びが多いほど。
娘は本もたくさん読みますが、
なるべく外に連れ出そうと私の努力も要ります。
P70~
いまや多くの方がSNSなどを介して、
無数の人びととバーチャル空間でつながっています。
そして、コミュニケーションがとれていると「錯覚」している。
これは大人にも言えることです。
YouTubeの向こう側の人と交流していると子どもたちも錯覚しているような気がします。
P141~
バーチャル体験の依存が高まると、
「知っている」という思い込みがどんどん強くなることも問題です。
正にそう。
行ったことのない世界をバーチャルで体験できること。
それは素敵なことかもしれません。
今後どんどん広がる仮想空間の世界。
現実の世界から離れる人が益々増えるんじゃないか。
子どもたちが10代になったらどんな世界になっているのか。
ちょっと怖いです。
おわりに
子どもの凶悪事件や、ひきこもりのニュースを見るたびに、
世の中が何だかおかしくなっていると、
危機感を常々持っています。
まず、自分ができることは、
子どもが自立していけるよう育てること。
そのためにはどうしたらいいのかなと、
日々模索しているわけで。
楽なほうに楽なほうにと、
流れてしまい、
ついついネットにおまかせしてきたツケがじわじわと歩みよってきているようで、
怖いです。
私も言えることで、
ネットやスマホに依存している自分をハッと我に返ることが多いです。
子ども時代、ネットばかりだったな。
ネットに時間奪われたな。
そう、後悔はしてほしくないと思っているけれど、
現実は難しい。
視力も悪くなるし、肩も凝るし、
運動不足にもなる。
本当にそれで望む人生を送れるのだろうかと感じました。
今一度、特に娘とは、
ネットの時間について話し合おうと思います。
以上、養老孟司さん著「子どもが心配」を読んだ感想でした!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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