おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
安達茉莉子さん著「毛布」です!!
この本の説明
著者が経験してきた、
悲しみ、別れ、愛情、挑戦、失意、再生、治癒、理解。
そんな瞬間を集めた本となっています。
この本が誰かの毛布になりますように。
そう願いが込められた、
優しくてあったかい1冊です。
装丁の絵がかわいいです!
感想
毛布といえば、
安心の存在だと思います。
疲れた一日の終わりに、
あったかい毛布にくるまれる瞬間は、
心を包まれるかのようで安心感があります。
それは、ライナスにとっての毛布であったり、
ジェーンの毛布でも分かるように、
毛布ってこの世界を生きていく上で、
大切な存在です。
この本は、
そんな毛布の存在となってくれるような、
優しくてあたたかい言葉がたくさんで。
読んでいて、
自分自身で見ないようにしていた、
過去の悲しみだったり。
日々の辛さを和らげてくれる力がありました。
言葉って凄いな。
改めてそう感じる本でもありました。
そういう言葉を紡げるのは、
実は著者自身が辛い経験をしているからこそ、
滲み出るものがあると思うのです。
人の痛みが分かる人じゃないと書けない文章。
紡げない言葉ってあると私はあります。
その辛さや悲しさから、
前を向く力を見つけ出す力は人によって違うと思います。
どんなことをきっかけに、
乗り越えるかは個人差があります。
この本が一人でも多くの人の毛布になれば。
そんな風に私も思うのでした。
私が特に心に残った言葉は、
P288~
過去の思い出だけを選んで布団に入るのではなく、
今日受けた温かさの残滓(ざんし)、
明日会う人、明日やることへの期待と充実感に満たされて眠ることができる。
完全な安心感を知った。
人と分かち合い、
理解され、思いやられ、推しはかられ、
ただ幸せを願われることがあった。
あなたのいのちは、人と通ったのだ。
あなたは一度、ちゃんと迎えられた。
だから安心して、
どうかただ安心して、受け入れられたこと、
通じ合ったこと、
そのことだけを記憶に溶かして、
もう一度、この世界に生まれてきてほしい。
最後のページのこの文章に、
光に包まれているような心地良さを感じました。
きっと私が生まれた時、
両親にこんな風に受け入れられたんじゃないだろうか。
生きていくうえで、
そういう瞬間が確かにあったはず。
忘れてしまい、
今の苦しみばかりに目を向けている自分に気づかされる文章でもありました。
この言葉だけではなく、
たくさんの温かい言葉が散りばめられた本書。
ぜひ、心がちょっと肌寒い人に読んでほしいです。
安達さんのような人をあったかくできるような文章を私も綴ってみたい。
そう思うのでした。
他の本も興味を持ったので読んでみようと思います。
以上、安達茉莉子さん著「毛布」を読んだ感想でした!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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