本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】ファン・ヨンミさん著「優等生サバイバル」を読みました。

おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

ファン・ヨンミさん著「優等生サバイバル」です!

 

 

 

 

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「優等生サバイバル」の本のあらすじ

 

2024年青少年読書感想文全国コンクール、

高校生部門の課題図書となっています。

 

課題図書に選ばれる本ってどんな内容なんだろう。

興味が沸いて読んでみました。

 

この本のあらすじは、

韓国の優等生が主人公の物語となっています。

 

学歴社会のお隣韓国の高校生ジュノ。

大学進学実績で有名な進学校に、

なんとトップで入学してしまうのです。

 

トップの成績で入学したジュノは、

いつも気になるのは「成績」のこと。

 

一度上に立ってしまうが故の苦しみや葛藤が描かれていました。

 

勉強に忙しい上に、

初めての恋を経験したり、

日本で言う、部活を通して仲間との関係を築いたり、

将来のことを考えたりと、

忙しい毎日のジュノ。

 

そんな忙しい日々の中で、

自分なりの人生の道筋を見つけていく内容となっています。

 

「優等生サバイバル」を読んで心に残った言葉

 

「優等生サバイバル」を読んで心に残った言葉を紹介したいと思います。

 

P17~

「平日は無理のない範囲で働いて、

週末はサッカー観戦をしたりコンサートに行ったりして、

人生を楽しむんだ。

人のために何かすることも大切だけど、

同じくらい自分の面倒を見ることも大切だぞ」

 

ジュノのお父さんは医者です。

医者は医者でもお金儲けが頭にある医者ではなく、

自分の人生に後悔なく、自慢することもない父親でした。

 

そんなお父さんからのアドバイス

人生を楽しむための大事なヒントが伝えられているなと感じたのでした。

 

高校生に限らず、

自分のために時間を使えない大人も多いので、

これは大人へのアドバイスとしても適格だと思うのでした。

 

P96~

走っている馬にムチを打つみたいに、

「もっと、もっとだ、もっと、もっと走れ、

死ぬまで、努力のもっと上の努力をして一番になれ」

と攻め立てていたら、

死ぬまで幸せになんてなれないんじゃないだろうか。

 

このセリフは、

何でもできる先輩が、

実は成績のプレッシャーで悩んで苦しんでいたことを、

知った瞬間のジュノの気持ちです。

 

勉強に対するプレッシャーは日本の高校生も同じですよね。

上を目指すことはいいことかもしれない。

 

けれど、それは本人の意思ではなく、

親の意思だとしたら?

 

これほど苦しいことはありません。

 

P111~

「つまり、負けてもくじけない人が、

サポーターを長く続けられるんだと思う」

 

それって人生には、

あらかじめ負けることも想定値として

組み込まれているということなのだろうか。

 

このセリフは、

ジュノが友達のユビンとサッカー観戦に行き、

 

好きなチームが勝ち、

勝ったからこそ気分がいいねという会話から、

 

でも負けた場合は違う気持ちになるよね?

と思った後に、呟いたセリフです。

 

サッカーの勝利と敗北を、

人生に例えてみた言葉なのでした。

 

サポーターは、

応援しているチームが毎回勝つから応援しているのではなく、

勝つ日もあれば、負ける日だってあります。

 

それを含めてのチーム。

人生も、ずっと勝ち続ける人生なんてあり得ません。

 

人生は山あり谷ありということを、

サッカーを通して知った瞬間だったのでした。

 

若いからこそ、

まだ挫折を経験しませんが、

長く生きていると様々なことがあります。

 

自分がそういうことを味わう日がくるかもしれないということを、

前もって知っておくと、

いざそうなった時の心の持ちようも違うかもしれませんね。

 

P181~

自分で判断できるということは、

自分自身を尊重できるということなんだ。

 

 

これは、ジュノが正読室という、

成績の良い人が利用できる自主学習室を、

先生に「やめます!」と言ったあとの心の気持ちです。

 

誰かに決められた基準で流されている限り、

永遠に不安の奴隷として生き続けることになってしまう。

 

自分で決断し、

自分を尊重することが大事なんだ。

自分の人生は自分で舵をとる。

そう決めたジュノの心の炎が燃え始めた瞬間なのでした。

 

「優等生サバイバル」を読んだ感想

 

主人公がお隣の国の韓国の高校生ということもあり、

日本との違いや、共通点を感じながら、

楽しめる本でした。

 

日本も同様、

学歴社会の韓国。

 

成績優秀だからこそのプレッシャー。

優等生の悩みを知ることができる一冊でした。

 

まだ十代。

高校生活の3年間で、

一生の進路を決めるというのは刻なことです。

 

トップで入学したという実績のプレッシャーの中で、

押しつぶされずに、

自分なりの人生の道を切り開くジュノは、

凄いなと思うのでした。

 

それは、関わった人たちからきちんと、

学ぶ姿勢があるからだと感じます。

 

プレッシャーに押しつぶされて、

そのまま負のループに陥る人もいる中で、

 

親、友達、サッカー、先輩を通して、

青春を生き抜くコツを自分なりに解釈してしまうジュノ。

 

私だったら、

そんな風に解釈できただろうか?

そんな気持ちで読みました。

 

進学校ということもあり、

やはり周囲の子も優秀故に、

基本頑張り屋さんな人が多いのも功を奏したのかなと思うのでした。

いい刺激をもらいやすい環境だったということもありますからね。

 

自分の人生は自分で決める。

 

この本の中で伝えたかったはことは、

「選択」をすることじゃないかなと感じました。

 

人に流されず、

自分の心の声を聞き、

自分を大切にしてほしい。

そんな気持ちが伝わる本でした。

 

まだ若い高校生。

いっぱい恋をして、友達との時間を過ごして、

ああでもない、こうでもないと悩む日々は、

 

時を経ると、

かけがえのない時間だったなと振り返ると思います。

 

そんな渦中にいる高校生が羨ましいですが、

当事者は分かりづらいものです。

 

振り返ると一瞬の青春だったなぁと思うから、

あのキラキラした若い時期、

多感の時期を精一杯生きてほしいなと思うのでした。

 

多感な時期に、

本を読んでいたらどんな高校生活を送れただろうか。

 

様々な本と出会える高校生が羨ましいです。

本には、

生き抜くための大切なコツが詰まっています。

 

そんなコツと出会い、

より自分の人生と向き合える高校生が増えますように。

 

以上、ファン・ヨンミさん著「優等生サバイバル」を読んだ感想でした。

 

 

 

引用文は全て、ファン・ヨンミさん著「優等生サバイバル」より引用

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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