本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】太田ゆかさん著「私の職場はサバンナです!」本を通してサファリツアーができる一冊。

 

 

おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

 

太田ゆかさん著「私の職場はサバンナです!」です。

 

 

 

 

 

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「私の職場はサバンナです!」の本の内容

 

南アフリカ政府公認・唯一の日本人サファリガイドの太田ゆかさん。

 

ゆかさんがどうして、

サバンナでサファリガイドとして働くことになったのか、

そんな経緯と、

知られざるサバンナの動物たちの生態、

環境保護の現状、

人と自然が共存していくための、

課題や大切さ。

 

そして読むだけで、

自分がサバンナでサファリツアーを体験しているかのような、

疑似体験ができる1冊となっています。

 

2024年読書感想文課題図書高校生部の本でもあります。

 

「私の職場はサバンナです!」を読んで心に残った言葉

 

「私の職場はサバンナです!」を読んで心に残った言葉を紹介します。

 

ハイエナはサバンナの「お掃除屋さん」

 

P57~

ハイエナはサバンナのお掃除屋さんとしても知られています。

テレビのドキュメンタリーなどで

死肉や腐肉を食べるハイエナを観たことがある人もいると思いますが、

ライオンやヒョウのお残しを、

強靭な顎で骨や川まで食べてしまいます。

 

唯一消化されないのは蹄や角、毛くらいです。

 

ハイエナの胃液のpH値

(酸性なのか、アルカリ性なのかを測る尺度で、値が低いと酸性)

は低く、塩酸濃度のとても高い生き物です。

 

この高い酸度の胃酸のおかげで、

食べた死肉からとりこまれた病原菌が胃に到達する前に破壊されているのではないかと言われています。

 

 

ライオンやヒョウなどのお残しを横取りする、

ずるがしこいイメージのハイエナですが、

他の動物たちが食べれないような、

残骸も食べれてしまうハイエナ。

 

サバンナには何一つ無駄な生態系がないことを知れました。

自然って本当に循環よくできていると感じます。

 

草食動物に共通する「みんなでいれば怖くない」

 

P89~

一緒にいる動物の数が多ければ多いほど、

肉食動物が近づいてきた時に気づける可能性は高まり、

より安全に過ごすことができます。

 

この「みんなでいれば怖くない」は

インパラだけでなく草食動物間の共通認識のようで、

インパラの近くにはシマウマがいたり、

ヌーがいたり、

種を超えて仲良く一緒に過ごしているところをよく見かけます。

 

肉食動物に狙われる立場の草食動物たちは、

常に気が休まらない生活のようです。

 

同じ種同士だけで群れるのではなく、

異種間でも共生しながら暮らすこと。

 

人間に近いものを感じ取りました。

 

人間も「自然の一部」

 

P208~

日本で暮らすみなさんには、

まずは今までお伝えしてきたような様々な事情がからまり合った

環境保護」「動物保護」の難しい現実を知ること、

そして自分のこととしてとらえて興味をもってもらえたら嬉しいです。

 

アフリカで起きている密猟問題や、

開発にともなって起こる、

動物の生息地の現状。

 

これは日本には関係はないではなく、

規模や動物は違えど、

日本では、クマや鹿、イノシシなど、

人間と野生動物との軋轢は問題になっています。

 

昨今、クマに襲われたというニュースをよく聞きます。

 

日本もサバンナと同じように、

動物との共存問題が危惧されているのです。

 

何でも動物が悪いと決めつけるのではなく、

動物の立場の現状も理解しつつの、共存対策が必要だと思いました。

 

 

 

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「私の職場はサバンナです!」を読んだ感想

 

私の人生には程遠い職業の、

サファリガイドという職業を本を通して知ることが出来て、

とっても面白い読書体験でした。

 

日本人の女性ガイドとして活躍する太田ゆかさんの、

バイタリティ溢れる行動力、

そして動物への愛情。

 

今、サバンナで起こっている密猟や開発にともなって起こる、

環境破壊。

人間と共存する難しさ。

人間が増えすぎたゆえに、

減少する動物たちの悲しい現状。

 

様々なことを知るきっかけになった本でした。

 

また、動物たちの生態は、

本当に綺麗な循環の元成り立っていることを改めて知ることができました。

 

生命の循環サイクル。

自然の美しい仕組み。

 

私たち人間は便利さを求めるあまりに、

大切なものを取りこぼしていることが悲しくなります。

 

かと言って、

狩猟採集時代に戻れるかと言われたら戻れません。

 

私はここ日本でぬくぬくと暮らしているけれど、

今、サバンナにポイっと放たれたら何の知識もなく、

役立たずです。

 

動物を通してたくさんのことを学んでいる太田ゆかさんは、

キラキラと輝いて見えました。

 

今の時代は便利なもので、

YouTubeを通してサファリツアーに参加することもできます。

 

太田ゆかさんのチャンネルも観ましたが、

遠いサバンナと日本を繋いでくれることに感謝です。

 

私には関係ない!ではなく、

今、動物たちの過酷な現状、

そして密猟せざる負えない貧富の差。

そういった現状を知ってほしいです。

 

遠い国で奮闘している日本人女性の功績を知れる、

「私の職場はサバンナです!」

本を通してサファリツアーをし、

自分を省みることのできる一冊でした。

 

興味ある方は是非読んでみてください。

 

以上、太田ゆかさん著「私の職場はサバンナです!」を読んだ感想でした。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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