本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】宇野碧さん著「キッチン・セラピー」を読みました。

おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

宇野碧さん著「キッチン・セラピー」です!

 

 

 

 

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「キッチン・セラピー」の本のあらすじ

 

第一話 カレーの混沌

いつも母親の選んだ道を歩み続けていた大学院生。

ある日、友達の故郷熊本へ一緒に行ったときに、

熊本地震の話を聞かされたことをきっかけに、

人生の「迷子」になってしまう。

【作った料理】スパイスと「ある物」を使って作るカレー



第二話 完璧なパフェ

家事と仕事と子育てに追われる母親。

いつもイライラしてしまい、夫ともすれ違いに。

自分の好きなものって何だったんだろう?

【作った料理】「彼女にとって」一点の曇りもなく完璧なマンゴーパフェ

第三話 肉を焼く

キャリアを地道に積み上げるも、

友達や妹とのライフステージの変化に思い悩む医師。

【作った料理】生きる力を取り戻すための肉

最終話 レスト・イン・ビーン

町田診療所の主、モネの過去が明らかに。

このキッチンで料理をした人たちと、

いま、豆を愛したある人のことを偲ぶ。

【作った料理】持ち寄った、それぞれの大切な料理

 

料理を通して自分と向き合うことを教えてくれる物語となっています。

図書館を歩き回っているときに、

装丁とタイトルに引き寄せられて読んでみました。

 

「キッチン・セラピー」を読んで心に残った言葉

 

P67~

何かを煮込んでいる気配は、その場所に流れる時間を豊かにする。

 

煮込み始めて、グツグツとなる音。

立ち上る湯気。

最初はぎこちなかった食材たちが、

混ざりあってまとまりが出てくる様子。

 

煮込み料理って五感を通して幸せな気持ちにしてくれますよね。

 

特に冬場の煮込み料理が好きです。

空気が寒い分、キッチンにいる時間があったかくなるからです。

 

P281~

不思議だ。人間だけが料理をする。

人間だけが、死者を弔う。

 

料理を覚えた人間は、たくさんの具材を掛け合わせることで、

料理をするようになりました。

そのメニューは千差万別。

 

国によっても違うからあら不思議ですよね。

 

そんな人間は料理をし、食べることで死者を弔うのもまた不思議だなと、

共感した一文なのでした。

 

「キッチン・セラピー」を読んだ感想

 

登場人物ひとりひとり、悩みは違うけれど、

町田診療所のキッチンで、

モネと料理をすることで、

自分と向き合い、心に変化が訪れる様子を見ることができました。

 

お料理シーンでは、

描写が丁寧だったので、

料理をしている様子が頭に鮮明に浮かんできて、

食べたい気持ちになりました。

 

身体が欲しているもの、

喜ぶものを食べたいなと改めて思うのでした。

 

料理は癒し効果があると私は思います。

鬱々としていても、

手を動かしていると、

気持ちがどんどん晴れやかになっていくからあら不思議。

 

バタバタ作ると、

そんなことも感じられなくなってしまいますが、

じっくりゆっくり作る料理は癒し効果があると思います。

 

本を通して、

料理を通して、

自分と向き合うことを再確認させてもらえる一冊でした。

 

以上、宇野碧さん著「キッチン・セラピー」を読んだ感想でした。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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