おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
青山美智子さん著「人魚が逃げた」です!
この本のあらすじ
舞台は東京銀座の歩行者天国。
とあるテレビ番組の街頭インタビューで、
インタビューを受けたのは、
王子の恰好をした青年。
本人は、自分のことを王子と言い、
人魚を探しているという。
その様子がテレビの生放送で放送され、
#人魚が逃げた と、SNSで話題に。
それぞれの悩みを抱えながら銀座に来ている登場人物たちは、
その話題の王子と偶然遭遇する。
アンデルセン童話「人魚姫」の、
人魚と王子の物語と、
自分の人生を照らし合わせ、
悩める登場人物たちは、
新たな気づきと希望を得る。
そんな物語となっています。
2025年本屋大賞ノミネート作品です!
感想
安定安心の青山美智子さんの本書は、
読んでいて心が温まりほっこりしました。
銀座の歩行者天国にたまたま訪れていた登場人物たちは、
人生の悩みをそれぞれ抱えています。
それは家族のことだったり、仕事のことだったり、
恋人との関係性だったり。
そんな悩める時に、
出会った王子。
設定が面白いなぁと思いましたが、
人魚姫の物語は、
確かに、人としての選択や思いが詰まった物語でもあり、
残酷さも兼ね備えているよなと、
改めて思うのでした。
そんな有名な童話、
アンデルセンの人魚姫と、
現代人の悩みの掛け算は面白い設定だなと思いました。
どっちが本当の物語なんだろうと錯覚してしまうほど、
私たちも、
見えない物語や、今後のどんな驚きの展開を迎えるのか。
そんな物語の渦中に生きていることを改めて実感するのでした。
青山美智子さんの本を読むと、
いつも前向きな気持ちにさせてもらえます。
これまで数冊読ませてもらいましたが、
今回もそんな気持ちにさせてもらえました。
心に残った言葉
この本を読んで心に残った言葉を残しておきたいと思います。
もう、過去を否定し忘却しようとするのはよそうと、
私は心に決めた。
時をぜんぶ丸ごと受け入れ抱きしめることで、
きっと今を生きていける。
つくづく、物語と出会うタイミングはそれぞれに不意打ちで、
自分には予測できない意味を持っているように思う。
それは、読まれて初めて生命を灯す「小説」というものが、
どこかの誰かにとって必要な物語の、言葉の集結だから。
たとえそれが百年後でも。
おわりに
心が温まる本を読みたい。
前向きな気持ちになりたい。
そんな人にお勧めの一冊です。
以上、青山美智子さん著「人魚が逃げた」の感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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