おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
相沢沙呼さん著「invert」です!
- 「invert[インヴァート]城塚翡翠倒叙集」の本のあらすじ
- 「 invert[インヴァート]城塚翡翠倒叙集」を読んで心に残った言葉
- 本書のおもしろポイント
- 「invert[インヴァート]城塚翡翠倒叙集」を読んだ感想
「invert[インヴァート]城塚翡翠倒叙集」の本のあらすじ
綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。
アリバイは鉄壁、計画は完璧、
事件は事故として処理される・・・はずだった。
だが、犯人たちのもとに、死者の声を聴く美女、
城塚翡翠が現れる。
大丈夫。
霊能力なんかんで自分が捕まるはずなんてない。
ところが・・・。
ITエンジニア、小学校教師、
そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。
すべてを見通す翡翠の目から、
彼らは逃れられるのか?
本書帯より引用
すべてが、伏線
で注目を集めた、前作medium
本屋大賞ノミネート作品となり、
2020年本屋大賞第二位となったこちら。
本書はmediumの続編となっています!
合わせて読むことをおススメします。
本当にすべてが伏線だったよね!
「 invert[インヴァート]城塚翡翠倒叙集」を読んで心に残った言葉
P224~
「たった一度!たった一度だけ!わたしたちの命は、
とても儚く脆いのです!
だからこそ、わたしはひとりよがりの殺人を赦しません!
人を殺してはいけないという社会を守り続けることでしか、
人の命を奪う暴力を除外する術はないのです!
大切な誰かを護るためには、
人を殺したら必ず報いを受けるのだと!
罪を償うべきなのだと!
そのルールを徹底して知らしめることでしか、
わたしたちは殺人という暴力から命を護れないのです!」
今回の犯人たちは証拠を残さない、難しい相手ばかりでした。
事故で処理をした方がいいのではないか。
そんな諦めが漂う中、
翡翠は決して諦めません。
翡翠がなぜこれほどまで執拗に殺人を赦さないのか。
その心情が伺える場面でした。
本書のおもしろポイント
今回のこのinvertの面白かったポイントは、
城塚翡翠という人物がどういった人なのか、
読者がもう理解している上で話が進みます。
犯人が最初から分かっている状態で物語が進みます。
読者も一緒に、犯行現場を目撃しているようなものです。
翡翠は目撃をしていません。
あらゆる現場、発言から翡翠は犯人を推理します。
本書を読み進めていくと、
閃いた!!!という瞬間がやってくるのです。
そして翡翠にスポットライトが当たるのです。
そう、古畑任三郎のドラマのように。笑
(若い子は知らないかな・・)
犯人が分かりました!!!
私がどうやって分かったのか、皆さん分かりましたか?
そんな風に読者に投げかけてくるのが面白いなぁと思いました。
劇場型の推理披露。
この本の見どころは、
探偵の推理を推理することにあると思います。
そう、私たち読者への挑戦は、
翡翠がどのようにして犯人の証拠をあばき、推理したか。
この点に面白さがあると思います。
王道のミステリーなら、一緒に犯人を捜すですが、
この本はちょっと一味違うのです。
翡翠ちゃんの閃きに読者もドキドキだね
「invert[インヴァート]城塚翡翠倒叙集」を読んだ感想
前作品mediumでもやられた~!でしたが、
今回のinvertも最後にやられました。
すべてが、反転。
読了する頃には、納得することでしょう。
相沢沙呼さんの描く本というのは、
読者目線というか、
読み手の心理をよく理解していることが伺えます。
この本でも、
読者はこういうのを求めているんだ。
そんなシーンが盛り込まれていて、
何だか、こちら側の心理を見透かされているような気持になりました。
これは、
前回読んだ、小説の神様でも同様に感じたことです。
読者ファーストな相沢沙呼さん。
今回のinvertも楽しませてもらいました。
装丁の翡翠ちゃんがまた可愛いですね。
この物語シリーズ化しそうですね。
第三作も出版されることを願っています!
以上、相沢沙呼さん著「invert」を読んだ感想でした!
★中高生におススメな相沢沙呼さん作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
読んだよ~!のしるしに、ポチっと応援して頂けると更新の励みになります^^ ↓