おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
「つむじ風食堂の夜」はこんな人におススメ
- 夜の読書にピッタリの本を探している
- 深く考えたくない
- 分厚い本は苦手だ
「つむじ風食堂の夜」の本の内容
懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、
ちょっと風変わりなつむじ風食堂。
無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる
「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、
不思議な帽子屋・桜田さん、
背の高い舞台女優・奈々津さん。
食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。
本書より引用
今回の舞台は月舟町です!!
吉田篤弘さんの本を読んでいる人なら、この町の響きが好きな人も多いはず。
そう、舞台はあの月舟町なのです!
この物語にも出てくる町です↓
「つむじ風食堂の夜」を読んで心に残った言葉
P92~
もし、太陽が死滅してしまったら、
それっきり昼間は消えてしまうのだろうが、
夜は宇宙が存在する限りそこにあり続ける。
夜とはすなわち宇宙のことなのである。
本書より引用
「夜は永遠」という定義を語るこの一文。
あぁ確かにそうだ。
そんな風にハッとさせられたのでした。
タイトルに「夜」がつけられていることもあり、
夜を連想させられる場面が多く、
月明かりの静かな雰囲気が伝わってくるのです。
「夜は永遠」当たり前のようで、確かに私たちは宇宙に住んでいることを再確認させられるのでした。
P120~
人生には、ときどきこのような場面が挟みこまれる。
— あやこ (@genko_library) 2021年7月9日
別れ際になって、急速に話が弾んでしまうのである。
分かります。そんなあるあるが所々に散りばめられている本です。#今読んでいる本#つむじ風食堂の夜#吉田篤弘 著
別れ際になって、話が弾む場面。
分かるなぁ~!
なんでなんでしょうね。
きっと、会話の温度があったまるからからなのかなぁ。
最初会った時って照れくさくてぎこちないけれど、
徐々にウォーミングアップされていくというか。
そんな感じなんだろうなぁ。
P147~
「親父が死んだとき、なんとなく取り残されたような気がしたんです。
まだいろんなことを教わっている最中だったんで。
でも、おやじ、よく言っていました。
もし、電車に乗り遅れて、ひとり駅に取り残されたとしても、
まぁ、あわてるなと。
黙って待っていれば、次の電車の一番乗りになれるからって」
本書より引用
こういった何気ないシーンの中でも、その人が教えてくれた大切な言葉を、
誰かに伝えるシーンって好きです。
うん、慌てず行こうってゆったりとした気持ちになれました。
何気ない会話がグッときます!
「つむじ風食堂の夜」を読んだ感想
「月舟町」はどこかゆったりと時間が流れる不思議な町。
きっと私たちの身近にも「月舟町」はあるのかもしれません。
私が想像する「月舟町」は浅草、三軒茶屋、谷根千、下北沢とか、
あんな感じなのかなぁ。
なんて想像しました。
どこか懐かしく、レトロな雰囲気。
時間の流れがゆったりとする小説なのでした。
夜のお共にぴったりな一冊でした。
吉田篤弘さんの本は夜に合うよね!
★過去に読んだ吉田篤弘さん作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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