おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
野村美月さん著「月と私と甘い寓話」です!!
「月と私と甘い寓話」の本のあらすじ
仕事も恋愛もぱっとしない岡野七子がたどり着いた、
住宅街の洋菓子店「月と私」。
そこには、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出して、
物語としてお客に届ける「ストーリーテラー」語部九十九(かたりべつくも)がいた。
さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、
語部の語るストーリーと、
美しいシェフの作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。
ワケありストーリーテラーと美しいシェフとお客が織りなす、
疲れた心に甘くやさしく沁みわたる連作短編集。
「月と私」素敵な名前の洋菓子店だなぁ。
そんな題名に惹かれて読んでみました。
洋菓子が出てくるお話し。
絶対おいしそうな匂いがぷんぷんです。
「月と私と甘い寓話」を読んで心に残った言葉
P244~
「あ、あの・・母が、アンデルセンの『絵のない絵本』が好きで」
「ああ。屋根裏部屋に住む画家に、夜ごとに訪れる月が物語を語るのでしたね」
「それでその・・わたしも月みたいなお菓子を、みんなに食べてもらえたらと思って」
「月みたいなとは?」
「それはえっと・・・」
うまく言葉を見つけられなくて、しどろもどろで最後は口をつぐんでしまった糖花に、
語部がおだやかに言う。
「きっと、月が静かに寄り添うような、優しくてほっとするお菓子ということなのでしょうね」
「月と私」のスイーツは月の形をしていることが特徴的なのです。
ストーリーテラーの語部が、シェフの糖花にお店の名前の由来を聞いているシーン。
名前の由来一つにも物語を感じる場面の一つでした。
私も太陽よりも、どちらかというと、月の静けさの方が好きだなと思います。
子どもの頃は、月の形をしたペンダントとか、イヤリングとか好きだったなぁと思い出しました。
「月と私と甘い寓話」を読んだ感想
お菓子ひとつにも、そのお菓子がどんな歴史を歩んで受け継がれ今に至るのか、
物語があることに気づかされました。
どんなことにも物語がある。
そう感じさせてもらえた一冊でした。
お店もシェフの糖花もパッとせず、お店を畳もうか悩んでいた時に出会った、
ストーリーテラーの語部。
語部の意外な秘密。
そして、二人の恋の行方は!?
最後はクスッと笑える展開でした。
ポップに読める、一冊です。
そしてやっぱり、スイーツが出てくるお話しはどれもおいしそうで、
どんなお菓子なんだろうと想像しながら読みました。
お菓子一つも、個人店で買いたくなりました。
きっとそこには店主の物語が詰まっていると思うからです。
以上、「月と私と甘い寓話」を読んだ感想でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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