本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想】汐見夏衛さん著「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい」を読みました!

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

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汐見夏衛さん著「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい」です!

 

 

本の説明

 

この本は、若い人の間で大人気小説、

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編となっております!!

 

 

www.genko-library.com

 

小説を今まで読んだことのなかった10代の子たちが、

号泣しました。

人生で初めて本を読んで泣きました。

そんな感想が続々と寄せられた一冊です。

 

私の運営するyoutubeにもそんな声をたくさんいただきました。

 

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」では、

百合と転校生が出会うラストシーンがありました。

そのラストシーンからの続きです。

 

あらすじ

 

中2の涼は転校先の学校で、

どこか大人びた同級生・百合と出会う。

 

初めて会うのになぜか懐かしく、

ずっと前から知っていたような不思議な感覚。

 

まっすぐで凛とした百合に涼はどんどん惹かれていく。

 

しかし告白を決意した矢先、百合から聞かされたのは、

75年前の戦時中にまつわる驚くべき話で――

百合の悲しすぎる恋物語だった。

 

好きな人に、忘れられない過去があったら、

それでも思いを貫けますか?

愛することの意味を教えてくれる感動作。

 

表紙裏より引用

 

 

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のおさらい

 

時空を超えて・・あなたに出逢って恋をした。

 

親や学校、すべてに反発する中2の百合。

家を飛び出し目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。

 

偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、

百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。

 

しかし、彼は命を懸けて戦地に飛び立つ使命を背負う、

特攻隊員だった――。

 

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心に残ったことば

 

P113~

「恩を返すのが恩返し、恩を送るのが恩送り」

 

誰かからもらった優しさを、またほかの人に渡す。

自分が優しくされたぶん、

またほかの人に優しくする。

 

そうやって恩送りの連鎖ができたら、

どんどん優しい世界になっていくだろうな。

 

このシーンは、百合が、タイムスリップをした戦時中に、

たくさんの人に助けてもらえたのに、

何もできなかったと後悔の気持ちを涼に伝えたシーンです。

 

そして、涼がかけた言葉は、

前の学校の部活の顧問の先生から言われて心に残っていた言葉を百合に話すそんなシーンです。

 

この言葉を聞いた百合は、

今までつっかえていた後悔の気持ちが少し和らいだようでした。

 

この「恩送り」は、読書の世界でも言えることで、

本を読んで、感動したことを発信していけば、

本を読む人が増える。

 

本を読む人がたくさん増えれば、人生が豊かになる人が増える。

心が豊かになる人が増えれば、

優しい世界になるんじゃないかって私は思います。

 

電車の中を見渡す度に、

みんなが見ているものがスマホじゃなくて、本だったらいいのに。

なんて思うことがしばしばあります。

 

感想

 

一気読み小説でした。

恋愛小説って懐かしくって、ほろ苦くて、

読むと脳の細胞まで若返るような気がします。笑

 

涼と百合、それぞれの葛藤する気持ちがよく描かれていました。

 

きっと、二人のように、

どちらか一方にとって、忘れられない人との思い出抱えたまま、

出会うことってあると思います。

 

頭の片隅に面影を残しながら、

相手と向き合うことは辛いと思うし、

 

相手もそんな相手の思いを知りながら一緒にいることは辛いことでしょう。

 

けれど、それでも一緒にいれるこの平和な世界に生まれたことを感じられるのであれば、きっと時間がまた二人の関係を変えてくれると思います。

 

何故か惹かれてしまう。

そんな人に出会えることはとても素敵なことだなぁと思いました。

 

自分がそこまで、恋愛経験が豊富じゃなかったせいか、

羨ましいなぁという気持ちで疑似体験できました。

 

本を読む度にこんな青春したかったって思ってしまいます。

きっと、テレビのドラマを見て、

キャーキャー言う、いいお歳の方たちも、

もっとこんな恋愛したかったと思う後悔や思いからのめり込んでしまうのではないでしょうか。

恋愛小説を読んでキュンとするのはそれと同じなのです。

 

そして最後のあとがきは、

著者の思いが綴られていました。

 

そんな葛藤があったなんて!!

でも、今回この続編を生み出すことで、

著者さんの思いが昇華されてよかった。

そんな風に思いました。

 

若い人にも、とっくに青春を過ぎた人にも読んで欲しい。

そんな一冊でした。

 

以上、汐見夏衛さん著「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい」の感想でした!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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