本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想】辻村深月さん著「光待つ場所へ」同窓会のような本でした!

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

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辻村深月さん著「光待つ場所へ」です!

 

 

本の説明

 

この本は、四つの物語と、

文庫化にあたり書き下ろされた一編が集録された、

五編の短編集となっております。

 

大学生の清水あやめは感性を持ち合わせている自信があった。

 

そんなあやめは、

授業で出会った彼の作品を観た瞬間、

敗北を感じてしまう。

「しあわせのこみち」

 

恋人と一緒に行くはずだったベルリンをひとりで訪れる、

大学生・藤本明彦。

そこで感じた感情とは。

アスファルト

 

芸能界の隅っこにいる自分、

嘘に嘘で重ねた自分の物語を語る私。

「チハラトーコの物語」

 

クラスの合唱を通して、

今まで知らなかったある一人の才能を知らされる。

樹氷の街」

 

ふたつの小学校の風景は、つながっていた。

「冷たい光の通学路」

 

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感想

 

自分という存在の立ち位置が分からない若い頃。

自分はちょっと人と違う。

そんな気持ちを持ったことは誰にでもあるのではないだろうか。

 

この物語を読むと、

自分が抱いた自惚れの気持ちだったり、

見られたくない感情だったりを、

見透かされると同時に、

この言葉は私のために言っているのではないか?

そんな錯覚を覚える。

 

辻村深月さんの本をたくさん読むと、

千差万別、いろんな人の感情をインストールすることができる。

 

どうして、こんなにも人の気持ちが分かるんだろう。

読む度に私は思う。

 

自分1人の人生しか経験していないから、表現できる感情は限られているはずなのに、

登場人物たちの持つ感情と重なる時がある。

それはつまり、人間という生き物の抱く感情は人間同士だからこそ、

似たようなものなのかもしれない。

 

人と関わることで、考え方が変わる。

暗闇の中から、一筋の光を導くのは、

いつだって他人との出会いだったり、

誰かの言葉なのかもしれない。

 

本書もそんな、一筋の光がすうっと差し込むような物語だった。

 

そして、辻村深月さんファンにはたまらない、

同窓会のような本でもある。

 

懐かしい人たちがたくさん登場する。

 

あぁ、あの子は、未来でこんな風にもがいていたんだ。

相変わらず、仕事頑張っているなぁ。

 

未来へ、過去へ、繋がっている。

 

出会った人たちは、過去、未来で誰かと誰かを繋ぐ架け橋になっている。

そうして世界は広く繋がっているんだ。

 

改めて、私たち一人一人の物語は、

どこかで誰かと交わり、また広がることを確認できる本でもありました。

 

辻村さんは、物語が繋がるように、

人生は誰かと誰かの手の繋がりで出来ているということを、

物語を通して教えてくれるのです。

 

懐かしい人に会いたくて。

まるで同窓会のような本でした。

 

解説は朝井リョウさん!!

これまた嬉しい出会いでした。

 

以上、辻村深月さん著「光待つ場所へ」を読んだ感想でした!!

 

 

★過去に読んだ辻村深月さん作品はこちら★

 

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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