おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
辻村深月さん著「傲慢と善良」です!!
この本の説明
この本の始まりはストーカーから逃げている真実の様子から始まります。
どうやら真実はストーカーの被害にあっているらしい。
そんな真実が忽然と姿を消します。
婚約者の架(かける)は困惑します。
二人は婚活アプリで知り合いました。
架は真実を探すために、
真実の「過去」と向き合うことになります。
そこで知った真実の本当の気持ちとは・・
現代に生きる私たちの生きづらさを描き出した、
「恋愛」ミステリとなっています。
帯に「恋愛」ミステリという風に書かれていたので、
血の気配がするのかな?と思いましたが、
安心してください。
血は流れませんでした。
婚活中の人なら、分かる分かると共感の嵐ではないでしょうか?
そしてかつて恋愛をしていた人も、
どこかしら自分と重ねる部分がある1冊だと思います。
婚活中の人に読んで欲しい1冊です!
キーポイントは「傲慢と善良」
本のタイトルにもある通り、
「傲慢と善良」この言葉がたくさん出てきます。
日常の会話の中で「傲慢さが」とか、
「善良さが」って出てこないですよね。
この本の中には、こういった状況が「傲慢さ」に値するのではないか?
こんな気持ちが「善良さ」に値するのではないか?
正に読者に分かりやすく訴えるように、
表現されています。
生きづらさの根底は「傲慢と善良」にある
何となく生きづらいなと感じることって度々起こります。
その根底にはこの「傲慢さと善良さ」が混在しているからなのかとハッとさせられました。
P110~
「現代の結婚がうまくいかない理由は、『傲慢さと善良さ』にあるような気がするんです」
「現代の日本は、目に見える身分差別はもうないですけれど、
一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、
皆さん傲慢です。
その一方で、善良に生きている人ほど、
親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて、
”自分がない”ということになってしまう。
傲慢さと善良さが、
矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、
不思議な時代なのだと思います」
「その善良さは、過ぎれば、世間知らずとか、
無知ということになるのかもしれないですね」
本書より引用
感想
この本を読んでの直後の感想は、
私の中に真実はいると思いました。
昨日も夜更かしして読書。
— あやこ@読んで書いて話す人 (@genko_library) 2021年8月27日
今朝1時間読書。
読み終わりました。
恋愛、婚活、結婚。
何においても人は「傲慢と善良」を持ち合わせている。
私の中にも真実はいる。
後味がいいのが、やっぱり辻村深月さん作品の良さ。#傲慢と善良#読了 https://t.co/bZUQH94wo5
誰の心にもきっと「傲慢と善良」を持ち合わせているんだ。
ある意味、辻村さんに核心を突かれたような境地でした。
うん、さすが辻村さん。
こういう、表現しづらいあの気持ちをうまく言語化してくれます。
お互い理解できていなかった2人が、
最後は向き合えてよかったなと思います。
結婚する前を振り返ると、何となくで毎日過ごしていたなと思います。
確かに20代後半になると周りの人たちが結婚し始めてちょっと焦る気持ちもあったな。
なんて、思います。
その焦りの原因ってやっぱり、外野の声が要因でもあるんですよね。
結婚できて良かったことの一つに、
その焦りがなくなったことです。
だからこそ、冷静にこういう本も読めるのかもしれません。
今回も一気読みの本でした!!
お馴染みの分厚い本です♪
辻村深月さん作品やっぱり大好きです。
以上、辻村深月さん著「傲慢と善良」の感想でした。
この本読んだよ~!という方の感想をお待ちしています^^
★過去に読んだ辻村深月さん作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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