おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
大好きな作家、辻村さんの新刊が発売されたということで、
購入しました。
Twitterのタイムラインで新刊が発売という情報を知りました。
おはようございます。
— あやこ (@genko_library) 2021年6月10日
今日は辻村深月さんの新刊が届く予定♪
Twitterのタイムラインのおかげで、
新刊が発売されたことを知りました。
大好きな辻村さんの新刊楽しみです。#のベルズ
こういう時Twitterって本当便利なんですよね。
「琥珀の夏」の本のあらすじ
かつてカルト集団として
批判された団体の敷地から
子どもの白骨が発見された。
弁護士の法子は、遺体は
自分の知る少女ではないかと
胸騒ぎを覚える。
三十年前の記憶の扉が開き、
幼い日の友情と隠された罪が
あふれだす――。
ページ数548ページという分厚さ。
安心してください。
辻村深月さんの物語の分厚はこれが普通です!笑
読み終わる頃には、
あれ?もう読了しちゃったの?
それくらいあっという間に物語に引き込まれて読む事ができます。
「琥珀の夏」を読んで心に残った言葉
P446~
子どものためを思えばこその教育、
子を想う愛情、離れて暮らす選択、
自分の都合。
なぜ預けたのかを一言で説明するのは、
おそらく無理だ。
明確な理由をそこに求めるのは、
周囲のエゴだ。
主人公の法子は、娘の藍子の保育園が決まったとき、
ホッと胸をなでおろす。
働くためには、子どもを預けなければならない。
だからと言って娘に愛情がないわけでもない。
保育園が決まった連絡を受けた時、ハッとしたシーン。
きっと<ミライの学校>の母親たちも同じだったのではないか?
子どもたちのためを思って、一生懸命になりすぎた故に、子どもと離れる選択をしたのかもしれない。
周囲はどうしても、
何か事件があった時、理由を求めてしまう。
それは自分が納得するためのエゴなんだと思った。
「琥珀の夏」を読んだ感想
読了後の率直な意見はこちら。
今回の新刊は、
— あやこ (@genko_library) 2021年6月12日
◽️宗教
◽️閉鎖的社会
◽️洗脳
◽️教育
◽️思春期
◽️真実とは
◽️待機児童
◽️女子のあるある
◽️大人への不信感
様々な社会的要素が盛り込まれた1冊。どちらかと言うと大人が考えさせられるんじゃないかな。
主人公と同世代故に共感が多かった。 https://t.co/1v9AfrRWqH
最近私がハマっている、辻村ワールドすごろくのテイストとはまた違った内容の本。
どちらかというと、
ファンタジー要素はなく、
社会的問題を投げかけた本だったように感じます。
青春、ファンタジー、かがみの孤城のようなハラハラ、ドキドキはなく、
淡々と物語が進むのですが、
そんな中にも、
10代の時に抱いた、大人への不信感だったり、
子どもから少女への心の成長がとても丁寧に描かれていて、
共感することが多かったです。
どちらかというと、女性の方が共感する本なのかなぁと思いました。
忘れかけていた、あの時の記憶と見事に重なりました。
初潮を迎えるシーンが出てくるのですが、
あぁ、そんなことあったあったと。
懐かしい気持ちに。
辻村深月さんは、子ども時代の、
あの繊細で表現しづらい、
居心地の悪さも、キラキラした気持ちも表現するのが本当に上手だなと思います。
タイトルに込められた「琥珀」
自分なりに考察してみました。
タイトルの意味を考える。
一夏の思い出。
子どもにとってはキラキラ輝いていたと思う。
長い年月をかけて琥珀が心に出来上がる。
その琥珀が壊れちゃう。
そんな印象を受けた。
子どもの綺麗な心をいつだって閉じ込めるのは大人なのかも。
今回のこの本は、「ただ真実を知りたい」そんな思いの強い本でした。
じわじわと考えさせてもらえるそんな一冊でした。
★辻村深月さん作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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