本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】高校時代を思い出す小説。辻村深月さん著「太陽の坐る場所」を読みました!

 

おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

辻村深月さん著「太陽の坐る場所」です!

 

 

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本の説明

 

高校卒業から十年。

元同級生たちの話題は、

人気女優となったキョウコのこと。

 

クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、

それぞれの思惑を胸に画策する男女たちだが、

一人また一人と連絡を絶ってゆく。

 

あの頃の出来事が原因なのか・・・?

 

教室内の悪意や痛み、

十年後の葛藤、そして希望を鮮やかに描く。

 

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感想

 

同窓会のシーンから始まる本書。

私は20歳の成人式以来同窓会に行ったことがないです。

 

大人になると、

少し有名になった人、活躍している人、

同じ教室で過ごしていたあの人が、

違う人生を歩んでいるなんてことはよく聞きます。

 

本書の話題は、

女優になって有名になった「キョウコ」

同窓会に来ないキョウコに会いたい理由は人それぞれ。

 

それは有名人の知り合いなんだという、

傲慢さだったり。

ちょっと一枚写真を撮って自慢したいという下心だったり、

 

あぁ、こういう人たちいるよねぇと感じました。

 

同窓会で見せる表の顔と裏の顔。

皆何かしら見栄を張りたい人たち。

 

田舎に残った組と、都会に出た組の見えない壁。

 

そういった、高校時代の出来事や、卒業してからの葛藤の心理描写がとにかく秀逸に描かれていました。

 

よくあるスクールカーストも描かれているのですが、

私が経験もしていないのに、

なぜか気持ちがわかるわかると思ってしまったり、

なんだかヒリヒリと心がチクっとする痛みを感じたりと、

 

高校時代に少し感じたモヤモヤが散りばめられていました。

 

一見、あらすじだけを読むとミステリーと思いきや、

そうではなくて、

 

辻村深月さんおなじみのあっと驚くしかけが込められていました。

 

その謎が解けた時、

大混乱。

 

あぁ、またやられた。

忘れていた。

 

辻村深月さんの初期の作品って、こういう仕掛けがあるんだった。

 

だからハマるのです。

 

すっかり騙されましたね。

 

 

高校時代、同じ空間にいたのに、

見える風景は個々によって全く違う物語。

 

P298~

同じ教室の中で過ごしていても、見ている景色はまるで違う。

島津には島津の物語が、

彼女たちには彼女たちの物語がある。

 

 

読むと高校時代にタイムスリップできて、

自分のことを回想するきっかけになる本だなと思いました。

 

以上、辻村深月さん著「太陽の坐る場所」を読んだ感想でした!

 

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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