おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
辻村深月さん著書「図書室で暮らしたい」です!
この本の説明
偶然グアムで見つけた、
わが家のラインナップそっくりな本棚。
単行本を上下巻とも詰め込んで壊してしまったお気に入りのリュック。
高校生の時にドキドキしながら友達と行った、
憧れの作家のサイン会。
辻村深月の見ている世界は”好き”で鮮やかに彩られている。
宝石のような掌編を集めた珠玉のエッセイ集。
インスタグラムで、フォローしている方が紹介されており、
あの辻村さんのエッセイ!!
是非読んでみたい!!!!
ということで読んだ一冊です^^
多くの人を物語で魅了してきた辻村さんの私生活を覗ける一冊となっています。
心に残ったこと
P149~
その時、私は、震えながら実感した。
ああ、綾辻さんって本当にいるんだ、と。
手紙の文面のあちこちに、綾辻さんの小説やエッセイで見た語り口の雰囲気がそのまま滲んでいる。
これは本当に綾辻さんが書いてくれたのだ、と感動した。
それは、私が初めて「本の世界の向こう側」を、
ハッキリ現実のものとして捉えた瞬間だった。
綾辻さんのその手紙が、
私の過去と今をつないでくれたといっても過言ではない。
これは、辻村さんは綾辻行人さんの大ファンで、
百通近くのファンレターを送っていたそうだ。
当時「ストーカー」という言葉が世に浸透し始めていた頃で、
これはいけないと思い、
「私はストーカーではありません」と、手紙を送ったそうだ。
そんな手紙に、綾辻さんからお返事を頂いたそうで、
辻村さんの興奮が伝わる内容だった。
百通の手紙。
凄い。その手紙を読んでみたい。
きっとそれだけで一冊の本になりそう。
辻村深月さんの名前の「辻」は、
綾辻行人さんから一文字拝借しているくらい、
辻村さんは綾辻さんの大ファンだそうで、
私はこの話は最近知ったのです。
辻村さんのことをまだまだ知らない浅はかなプチファンなのである。
私はこの辻村さんと綾辻さんのエピソードを読んで、
「繋がった~!」そんな感覚を覚えた。
だって、最近そんな綾辻さんの館シリーズにはまりつつあるからだ。
感想
物語でたくさんの人を魅了する辻村さん。
そんな辻村さんは、やっぱり子どもの頃からたくさん本を読んでいたということ。
意外にも漫画やゲームも好きということ。
中学時代の女子特有の友達関係を味わっていたこと。
出産、子育て、兼業作家を経てからの本業作家、直木賞を受賞した時のこと、
作品についての想い、などなど盛りだくさんに知ることができました。
辻村さんの見ている世界から、
こんなにもたくさんの物語が世に生み出されたんだなぁと思うと感慨深かったです。
同世代の辻村さんですが、
きっと、今の子どもたち世代は、国語のテストなどで、
辻村さんの文章を解くことなんてこともあり得るんだろうなぁと思うと、
なんとも羨ましい気持ちになりました。
私は作家さんにファンレターを書くほど、
熱狂したり熱中したりというのがなかった分、
辻村さんの「好き」に対する熱量は本当に凄いと思いました。
エッセイを読むことで、
また一歩辻村さんに近づけたかな?
なんてちょっとした親近感が湧きました。
今回文庫本の刊行にあたって、
装画はなんと、あの皆川明さんと。
過去にこちらの本を読んでいたので、
「繋がった!!」
そんな瞬間だったのでした。
この「ミナを着て旅に出よう」に、
辻村さんの文章が掲載されていたことを思い出したのでした。
好きな本、好きな文章、好きな作家さんは、
巡り巡って繋がっているんだ。
そんな風に感じた、
今回のエッセイなのでした。
まだまだ辻村深月さんの本は未読がたくさんなので、
少しずつ読んでいきたいです。
以上、辻村深月さん著書「図書室で暮らしたい」を読んだ感想でした。
引用文は全て、講談社文庫、「図書室で暮らしたい」より
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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