おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
森絵都さん著「あしたのことば」です!!
この本の説明
”言葉”をテーマに綴る8つの物語となっています。
光村図書小学校教科書「国語6」掲載の「帰り道」も収録。
小学生からでも読める児童書となっています!!
教科書に森絵都さんの物語が掲載されているとは!!
森絵都さんといえば!!
「カラフル」という本を20代の頃に読みました。
心が凄く救われた1冊で、
当時読書ノートっぽいのをつけておりまして、
そのノートを読み返すと当時感じたことが綴られていました。
私が20代の頃に読んだ、読書体験が記された貴重なノートで、
今でもとっておいています。
「私は今世でこの身体に、ホームステイしているんだ!」
そんな風に気持ちが楽になった本で、
あの森絵都さんの本なら読んでみたい!!
そう思い読んでみた1冊です。
心に残ったことば
P175~
「おやぶん」
うしろから声がして、ふりむくと、
男子のひとり——小林くんが笑ってた。
「またあした、遊ぼうや!」
またあした、遊ぼうや。
たったひとこと。
短い言葉だった。
日本中のどこにでも転がっているような、
よくあるへいぼんなあいさつでもあった。
なのに、心が、
遠い星へ発つロケットみたいに、
ぐわんとうきあがった。
またあした。
またあした。
またあした。
「またあした」
子どもたちが公園で遊んだあと、
楽しかった1日のあとに、
交わす言葉の一つ。
明日も必ず来て、
明日も必ず遊ぶ。
子どもたちはいつも、根拠はないけれど、
いつも確かな希望を持って、
毎日を生きていると日々感じています。
この文章を読んで、
「またあした」という希望の言葉なんだなと思いました。
不確かな未来への約束と希望が込められた言葉だなと。
比喩表現もまた、
子どもでも分かりやすい表現に変換されており、
ここが、普段読む小説と、
児童書の違いなんだなと思いました。
言葉の比喩ひとつで、
読み手の経験値に合わせた言葉の表現になるという発見でもありました。
感想
8つの物語、どれをとっても、
小学校の頃に感じるモヤモヤだったり、
毎日のふとした場面が切り取られているのですが、
じんわり心が温まる物語でした。
こういう素敵な題材を国語の教科書を通じて味わえるって素敵だなと思いました。
そう思うと、
小学校時代の国語ってやっぱり、
良質な物語や言葉に触れてきたのかな?
と、思います。
忘れているけれど、
きっとその時々、
いろんな感情が交差した物語に触れていたのかもしれません。
だから、本を読まない人が増えているけれど、
子ども時代にはきっとたくさんの人の物語を国語を通して触れていたのかもしれませんね。
その土台があるからこそ、
大人になって、読書に目覚めた時、
すんなり入っていけたのかな。
そんな風に思いました。
児童書、侮るなかれです。
大人が読んでも楽しめる1冊でした。
以上、森絵都さん著「あしたのことば」の感想でした!
森絵都さん作品でおススメがありましたら、
コメントで教えて頂けると嬉しいです^^
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冒険物語はいつだってワクワクです
ずっと大切にしたい1冊。大好きな本です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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