本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】川村元気さん著「百花」を読みました!

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

 

川村元気さん著「百花」です!!

 

 

 

本の説明

 

異変はあの時からだった。

晦日、実家に帰ると母がいなかった。

 

息子の泉は、夜の公園でブランコに乗った母・百合子を見つける。

 

それは母が色々なことを忘れていく、始まりの日だった。

 

認知症と診断され、

徐々に忘れていく母を介護しながら、

泉は母と二人きりで生きてきた今までのことに思いを馳せる。

 

二人にはどうしても消し去ることのできない”事件”があった。

 

母の記憶が失われていくなかで、

泉は思い出す。

 

あのとき「一度、母を失った」ことを。

 

封印されていた過去に手を伸ばす泉。

 

忘れていく母が、思い出させてくれたこととは何か。

 

失われていくもの、残り続けるものは何かを教えてくれるそんな小説です。

 

2022年9月映画公開

 

本書は、2022年9月に映画化される作品となっています。

hyakka-movie.toho.co.jp

たまたまyoutubeで予告を見まして、

そう言えば、この本よく見かけるんだよね。

と、気になっていました。

 

インスタでも度々見かけていたのです。

 

綺麗な書影がまず目をひきます。

タイトルの百花は「ひゃっか」と読みます。

素敵なタイトルだなと思っていました。

 

 

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感想

 

母の百合子が認知症と診断され、

生活がままらなくなっていくシーンから始まります。

 

自分にもいつか起こるかもしれない「認知症」という病気。

自分だったら?

自分の親だったら?

 

そんな風に投影しながら読みました。

 

母と子二人きりで暮らしてきた、泉と百合子。

 

消し去ろうとも消し去れない、「ある出来事」があったのです。

 

その出来事を、

母の日記から泉は思い出してしまいます。

 

そして、あの時の母の気持ちを知ることに。

 

これは、子どもの立場からしたら、

苦しい瞬間だったんじゃないかなぁと思いました。

 

私なら許せなくなるかもしれないし、

ずっと引きずってしまいそう。

 

けれど、それは百合子自身が一番感じていたのかもしれません。

 

罪悪感を持って生きてきたのか。

はたまた、後悔していないのか。

 

その気持ちは本人にしか分かりません。

 

私は「母」という目線から見てしまいましたが、

一人の女性という視点から見ると、

また違った見方が出来るのかなと思いました。

 

けれど、私だったら、

百合子のような行動はできないと思いました。

 

作中で、百合子が言います。

「半分の花火が見たい」と。

 

泉は母の思い出の半分の花火を探すけれど、

母に最期に見せることができませんでした。

 

けれど、ラスト数ページ、

半分の花火を知ることになるのです。

 

泉が忘れていたけれど、

母が覚えていた半分の花火。

 

人は、最後まで残る記憶はきっと幸せだった頃の記憶なのかもしれません。

私もそうであったらいいなと思いました。

 

 

 

 

タイトルの意味、百花。

誰の心の中にも、その人だけの咲く思い出がたくさんある。

そんな願いを受け取りました。

 

映画でも観てみたいです。

 

 

以上、川村元気さん著「百花」を読んだ感想でした!

 

 

 

過去に読んだ川村元気さん作品はこちら

 

 

www.genko-library.com

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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