おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
原田マハさん著「常設展示室」です!
この本の説明
いつか終わる恋をしていた私。
不意の病で人生の選択を迫られた娘。
忘れられないあの人の記憶を胸に秘めてきた彼女。
運命に悩みながら美術館に訪れた人々の未来を、
一枚の絵が切り開いてくれた――
足を運べばいつでも会える常設展は、
今日もあなたを待っている。
ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東間魁夷・・・
実在する6枚の絵画が物語を豊かに彩る、
極上のアート短編集。
裏表紙より引用
原田マハさんによる、美術×小説 6編の短編集です。
マハさんお得意の美術小説。
この本は美術の世界へのチケットです。
本の知識がなくてもアートの世界に連れていってくれます。
心に残ったことば
P160~
アーティストの名前も知らなかったし、
絵の意味もわからなかったが、
みつめるうちに、
無音の水槽の中でじっと動かない熱帯魚になったような気分を味わった。
雑多な世界から隔離されたかのようなその空間に、
いつまでも浮かんでいたかった。
私は美術館に行って、絵を見た回数がとても乏しいです。
ゆっくり絵を堪能したことがほぼないです。
いつも人で混雑していて、
ゆったりと絵そのもの自体を楽しめておらず、
絵の魅力にはまる瞬間の気持ちがよくわかりませんでした。
この一文は、絵に惹かれた心の機微がよく喩えられていました。
私も絵の力に吸い寄せられた時、
どんな気持ちになるんだろう。
感想
好きな作家さん、原田マハさん作品を久しぶりに読みました。
どの物語も主人公は女性。
アートの力をきっかけに、
自分の人生を切り開く様子が爽快でした。
6編のうち、特によかったのが最後の「道」という物語。
涙が出そうになりました。
実在する絵画のお話しなので、読みながらスマホで絵を検索しながら読みました。
本物を見たい。
そんな気持ちになりましたよ。
絵の世界も、
物語がギュッと詰まっているので、
その辺は本の世界と似ているのかななんて想像しました。
美術館。
久しく行っていないです。
ふらっと行ってみたい。
できればゆったりとした空間でじっくりじっくり絵を堪能したいです。
私のように美術の知識がなくても楽しめる短編集でした。
原田マハさんの美術への愛情が伝わってくるそんな一冊でした。
以上、原田マハさん著「常設展示室」の感想でした!
★原田マハさんの本はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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