本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】子供食堂が舞台の小説。小野寺史宜さん著「とにもかくにもごはん」を読みました。

おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

小野寺史宜さん著「とにもかくにもごはん」です!!

 

 

 

 

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あらすじ

 

 

突然の事故で夫を失ってしまった、

松井波子。

 

夫とは事故前まで、夫婦仲の会話はないほど、

夫婦仲が冷め切っていた。

 

そんな中、夫と夜の公園で打ち明けられたある話を聞いたことをきっかけに、

少しずつ夫との中を修復しようとお互い歩み寄った矢先に夫を事故で亡くす。

 

波子は、亡き夫の思いを胸に、

「クロード子ども食堂」をオープンする。

 

午後5時開店、午後8時閉店。

子どもは無料、大人300円。

 

そんなクロード子ども食堂に訪れる人、

携わる人の視点で紡がれるお話。

 

 

みんないろいろあるけれど、

あったかいごはんを食べれば、きっと元気になれるはず。

 

 

そんな思いが詰まった子ども食堂の物語です。

 

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感想

 

子ども食堂という言葉はここ数年よく聞くようになりました。

私の住んでいる地域でも子ども食堂を運営している団体があるので、

知っていました。

 

本書はそんな子ども食堂が舞台の物語。

 

普通にご飯を日常的に食べているからこそ、

こういう見えない部分は見ようとしない限り、

なかなか見る機会がない問題だなと思いました。

 

今日もどこかで、たった一人きりで、

菓子パンを夕飯にして食べている子どもがいるのかもしれない。

 

そんなことを想像すると、

何とも切ない気持ちになってしまいます。

 

だからと言って、何もできるわけでもなく。

 

こうやって、行動を起こせる人たちって凄いなと思います。

頭が下がる思いです。

自分の暮らし、自分の子供で手一杯です。

 

営利目的ではないので、

運営者側の善意で成り立つ運営です。

だからこそ、色々と問題が多いなと感じました。

 

けれども主人公の波子さんの、

人をよく見ているところや、人を動かす力は凄いなぁと思いながら読みました。

 

波子さんのような人が発起人になれば、

救われる子どもたちも増えるんだろうなと思います。

 

こういう活動はどうしても、無償の気持ちがなければやりづらいのかなと思いました。

その辺の双方の気持ちが難しい問題でもあると思います。

 

本の世界はきれいな物語として進みますが、

現実はもっと複雑で様々な問題もあるんだろうなと想像しました。

 

ラストシーンはちょっとジーンときましたよ。

 

あったかいご飯。

それを誰かと食べるだけで、

明日への活力になります。

 

子どもたちが少しでもそんな、

ホッとした時間を過ごせますように。

そう願わずにはいられないお話でした。

 

以上、小野寺史宜さん著「とにもかくにもごはん」を読んだ感想でした。

 

 

 

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