本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】古内一絵さん著「マカン・マラン」を読みました。

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古内一絵さん著「マカン・マラン」の紹介です。

 

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この本はインスタグラムを検索していて見つけて、

装丁が好みだったので読んでみました。

お料理系の小説も大好きです。

 

 

 

「マカン・マラン」のあらすじ

 

元エリートサラリーマンにして、

今はド派手なドラァグクイーンのシャール。

そんな彼女が

夜だけ開店するお店がある。

そこで提供される料理には、

優しさが溶け込んでいて―。

 

じんわりほっくり、心があたたかくなる

至極の4作品を召し上がれ!

 

「春のキャセロール」

早期退職者候補になった、仕事一筋の40代キャリア女性へ

 

「金のお米パン」

手料理を食べなくなった中学生男子に

 

「世界で一番女王なサラダ」

仕事に夢を見られない、20代のライターへ

 

晦日アドベントスープ」

病を抱え、倒れてしまったシャールへ

彼女に助けられた人々が、素材を持ち込み想いを煮込めた極上スープ

 

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二十三時の夜食カフェ

 

ドラァグクイーン、シャールが提供している夜食カフェ。

カフェの目印はハナミズキ

商店街の路地裏にあり、偶然でない限り見つけるのは難しい。

 

そんなカフェに引き寄せられるように巡り会う人々。

ここには様々な悩みを抱える人たちが集まる。

 

シャール自信も病気を抱えている一人なのであった。

そんなシャールはお客さんを見て、どんな状況なのかを判断し、

その人に必要な栄養と愛情が詰まった料理を提供してくれるのだ。

 

私もマクロビを少しかじったことがあるので、読んでいて分かる部分があった。

 

食材や、体質にも、陰、陽、中庸というのがあって、食材や料理で調整する。

 

この本には、今のあなたは陽に傾いているからこの料理がぴったりよ。

そんな具合で提供してくれるのだ。

 

身体は食べものからできている。

常々感じていることなので、やっぱり食べものって大事だなぁと思った。

そして何もよりも人との関わりも大事。

 

所々のシャールのアドバイスに心があたたまる

 

◇「苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、

前に進もうとしている証拠よ」

 

◇「空っぽなら、埋めていけばいいんじゃないかしら」

 

シャールの料理と言葉で温まるこの本、読んでよかったです。

 

料理が好きな人、ほっこりしたい人、

ちょっと元気がない人に読んでほしい癒されること間違いなしの1冊です。

 

 

 

おわりに

 

こちらの本のシリーズ。あと2冊読む予定です。

 

先日図書の受付のお姉さんに、私もこの本読んでいるんですと、

鞄の中から本をサッと取り出して見せてくれました。

 

「○○さんも読んでいるんだ!と嬉しくなっちゃいました」

と、声をかけてもらえました。

 

図書の受け取りへ足しげく通っていると、もう皆さんと顔見知りになっているので、

こういう会話が出来る日はとても嬉しいです。

 

この人こんなの読んでいるんだと、一番身近でバレバレな相手ですからね。

ちょっぴり恥ずかしいです。

 

以上、読んでいてほっこりする小説「マカン・マラン」の紹介でした。

 

引用文は全て古内一絵さん著書「マカン・マラン」(中央公論新社)より

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最後まで読んでいただきありがとうございました。