おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
古内一絵さん著「お誕生会クロニクル」です。
「お誕生会クロニクル」の本のあらすじ
あなたのお誕生日には、どんな思いが詰まっていますか?
生まれてきたことを自分で認めてあげたくなる7つの物語。
・お誕生会が禁止された小学校
・姪っ子にサプライズで企画したお誕生会
・母が台無しにしたお誕生会
・お誕生会好きの会社の上司
・クラスメイトの中国人のお誕生会
・3.11に祝うお誕生会
・認知症の母が祝ってくれた誕生日
「マカンマラン」でお馴染みの古内一絵さん作品です。
7つの短編集なので、一日1編ずつなど読みやすい構成になっています。
繋がっていないようで、主人公たちがバトンを渡すかのように繋がっている物語でした。
特に終盤の物語は、
真っ只中のコロナの様子が綴られている物語でした。
新型コロナウイルスが流行ったこと。
緊急事態宣言。
去年の話ですが、昨日のことのように思い出すことができました。
「お誕生会クロニクル」を読んで心に残った言葉
P354~
お誕生日。
それはきっと、誰もが自分自身と向き合う日。
子供時代は友達と、
若い時代は恋人と、
結婚し母になってからは子供や夫と、
そして中年になった今は、老いた母と。
そこには常に、自分にとって一番近くにいる人との関係が現れる。
クロニクルに意味は「年代記」だそうだ。
まさにお誕生日とは、年代記。
年を重ねるごとに誕生日を過ごす相手は変容していく。
自分自身を見つめる日。
そして一番近くに入る人との関係が分かる日。
改めてそういう日でもあるんだなと実感しました。
「お誕生会クロニクル」を読んだ感想
この物語を読んだら、過去の誕生日会のことを思い出した。
まだ子どもだったころ、
大切なホールケーキを床に落としてしまった記憶とか。
(多分兄弟喧嘩のせいだったと思う・・。)
お友達の家での誕生日会で、普段家では食べないお寿司ケーキを食べたこと。
小学校高学年の時、男女招かれた誕生日会。
(きっと、あの人はあの人が好きみたいな、恋めいた感情が彩っていた時期)
付き合った人と過ごした誕生日、
そして今、
子どもたちや夫と過ごす誕生日。
暫くは、子供を祝う誕生日が続きそうだけれど、
自分の誕生日も忘れずに、静かに思いを馳せたい。
とくに、最後の「認知症の母が祝ってくれた誕生日」はうるっとくる内容でした。
いつか私もこんな日が来るのかな?
なんて思いながら読みました。
古内一絵さん、
安定の心温まる物語でした。
以上、古内一絵さん著「お誕生会クロニクル」を読んだ感想でした。
★古内一絵さん作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
読んだよ~!のしるしに、ポチっと応援して頂けると更新の励みになります^^ ↓