本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】マカン・マラン最終章。古内一絵さん著「さよならの夜食カフェ」を読みました。

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ついにこの時が来てしまいました。

私が今年大いにはまった、ほっこり系癒し小説「マカン・マラン」最終章を読み終えました。

 

古内一絵さん著「さよならの夜食カフェ」の紹介です。

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四部作にしたわけ

 

第一作の「マカン・マラン」の発売後、

「続編を書いてみませんか?」と提案された、著者の古内さん、

「それでは四部作にしませんか?」とお返事したそうです。

 

「ふたたび」

「みたび」

「お四まい」で、という感じで。

 

そんなきっかけでこのシリーズは四部作になったというわけです。

 ごろ合わせだったんですね!!

 

この本の魅力

 

私が思うこの本の魅力は、主人公のドラァグクィーン「シャール」の人柄です。

シャールの周りには自然と人が集まり、たくさんの人が彼女の前で涙を流しました。

そんな涙を流した人たちはシャールとの出会いによって前向きに生きていこうと奮起します。

 

シャール自身の人生もそれはそれは平たんなものではなく、

何かを得るために、たくさんのものを失ったり、

世の中をうまくわたっていくための処世術を身につけていたのでした。

 

どんな人だって生きている限りいろんなことがある。

でもそんな中でも誰かに弱音を言える場所さえあれば大丈夫。

そんな風に思えました。

 

そして本の内容の魅力と合わせてこの本の魅力はやっぱり、

素晴らしい装丁だと思いました。

 

四作すべての装丁がおいしそうで、やさしそうで。

本の表紙からにじみ出てくるんです。

 

絵の力って凄いなぁ。きっと多くの人がこの表紙の魅力を感じたんじゃないかなと思いました。

 

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今回のさよなら夜食カフェでこころに響いたことば

 

P68~

「ティラミスってね、イタリア語で“私を元気にして”っていう意味があるのよ」

 

 

「人と人が付き合っていく限り、仲違いとか、勘違いとかは、

決してなくなることがないの。

 

どれだけ歳を重ねても、人間関係は悩ましいものよ。

完全な友達なんて、どこにもいないわ。

 

だからこそ、私たちは思いやりを学べるかもしれないし」

 

 

女子高生の希実が友達関係で悩んだ時に語ってくれたシャールの言葉です。

 

シャールはいつもその人に合ったお料理に心を込めてくれます。

そんな気持ちが垣間見れる会話でした。

 

ティラミスにそんな意味があったんだ。知らなかったです。

確かにティラミスを食べると元気がでます!いや、甘いものなら何でも元気は出るんだけれどね( *´艸`)

 

また会えそうな気がする

 

今回で最終章を迎えてしまいましたが、

またフラッとどこかでシャールさんやマカン・マランの人たちに会えそうなそんな気がします。

読了後はやっぱりこころの中がじーんとあったかくなるのでした。

 

サプリ系小説は、「アッコちゃんシリーズ」もありますが、

アッコちゃんシリーズは、元気とやる気!

 

 

こちらの「マカン・マランシリーズ」は優しさと勇気をもらえます。

 

まだの人は是非読んでみてください。

引用文はすべて古内一絵さん著書「さよならの夜食カフェ」中央公論社より

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

★過去のマカンマランの記事はこちらです★

 

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