おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
読んだら食べたくなる系の本です!
この本の説明
老舗ホテルで働く涼音は、
念願叶って憧れのマーケティング部サービス課、
パテシエ・達也に「目新しければいいってもんでもないから」と
冷たく却下されてしまう。
一体なんだろう。
Amazonより引用
美味しそうな装丁、そして、「マカンマラン」シリーズでお馴染みの古内一絵さんの本書。
読むのをずっと楽しみにしていました。
スイーツ小説大好物です!!
心に残ったことば
P171~
「人が生きていくのは苦しいもんだ。
だからこそ、甘いもんが必要なんだ」
主人公の涼音は、祖父の影響を強く受け、
甘いモノに対する思いを受け継いでいます。
P10~
”お菓子はな、ご褒美なんだ。
だから、だらしない気持ちで食べてたら、もったいない”
それは、おじいちゃんの辛い経験がそうさせています。
戦争孤児だったおじいちゃんは、
ある女性に助けられました。
そんな時にもらった牡丹餅が一生忘れられない味となった。
だから、おじいちゃんにとって「甘いモノは特別」となったのです。
現代に生きる私たちも、戦争とは違う辛さを抱えて生きています。
時代によって、生きていくうえでの、
辛さの濃淡は違うけれど、
甘いものは救ってくれる。
そう思っているおじいちゃんが、仕事で悩む涼音に対してかけた、
言葉でした。
確かに、宝石のような甘いお菓子ってどうして気持ちがときめくんでしょうね。
これは女性特有の気持ちなのでしょうか。
男性も甘いモノ大好きですよね。
見た目にも華やぐのは女性の方がやっぱり多いのかな?
感想
念願叶って希望する部署に配属された涼音。
同僚との見えない軋轢を、
スイーツを通してほぐされていく過程が良いでした。
お仕事小説でもあるなぁと感じました。
女性は出産でキャリアが絶たれてしまうし、
正規社員、非正規社員の壁が描かれていたりと、
女性の立場に立った、現代の働きづらさや生きづらさが投影されていました。
だからこそ、最高のアフタヌーンティーは日常に彩を添えてくれるのではないかなと思いました。
そういうご褒美がなくても頑張れる人はたくさんいます。
けれども、楽しみの一つという選択肢を多く持ち合わせることは悪いことじゃないと思います。
頑張った自分へのご褒美に、
そんなお話しでした。
甘いモノ系の小説は間違いない!!
読むだけでも幸せな気持ちになりますね。
本書の参考文献に掲載されていた、ホテル椿山荘。
何とも素敵なんでしょう。
食べてみたい、でも、こんなに食べきれるかしらと不安。
こ、これは、お昼ご飯として食べるべきですか??
いつか、友達や娘と一緒に訪れてみたい。
そんな小さな夢もできました。
お勧めのお店やホテルがありましたら教えて頂けると嬉しいです!
インスタで写真見るだけでも楽しい!!
以上、古内一絵さん著「最高のアフタヌーンティーの作り方」の紹介でした!
★過去に読んだ古内一絵さん作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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