山口揚平さん著「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」の本の紹介です。
著者は今、一日の仕事は3時間。
だが、その成果は10年前の3倍になったそうです。
そんな著者が培ってきた「考える」のスキルが本書では書かれています。
圧倒的に稼ぐ人が実行している“たった一つ”のこと
著者は言います。
考えることは、最も効果的な行為、あらゆる物事に対して使える最強のスキルだ。
著者は考えることについて本格的に考え始める前に、
圧倒的に稼いでいる人や仕事で卓越した成果を挙げている人を見て
「なぜ彼らはそんなに効率的に仕事ができるのだろう?」と思っていたそうです。
著者は気づいたのです。
彼らは決して「効率的」な人たちではなかった。
ただ、とても「効率的」なやり方を知っていた。
たくさんのことを行うのではなく、本質を考え抜き、たった一つのことを行うことで、結果的に効率性をもたらしていた。
たった一つの最も重要な因子(レバレッジ・ポイント/ホットボタン)を見つけてそこに注力すること、それが彼らの方法だった。
すべてのタスクをこなすことに重きをおくのではなく、
本当に大事なことに目を向けることが大事。
目の前のことをただこなすのではなく、いったん、置いて、
遠くからその物事を見るイメージ。
多角的視点ともいったり、俯瞰するといったりしますよね。
そんな風に物事を一辺倒で見るのではなく、いろんな角度から見て、
格となる本質を素早く見抜くことが大事というわけですね。
これは日常生活にも置き換えられること
日常生活で問題があった時も、この考えるスキルは役に立ちます。
それは「固定概念からの脱却」
考えることで、凝り固まった考え方から自由になれるそうです。
思考によって思想は溶かすことができるのだ。
人はただ、生活しているだけで同じ考え方に執着してしまう。
そんな時は
問題解決したければ一度立ち止まり、まずは対象から距離を置くことである。
これは私も日常生活で感じることで、いつも同じような考え、
行動をとってしまいます。
言わば思考の習慣が出来上がっているのです。
例えるなら、ストレートの道。
一直線に考えるから壁にぶつかる。
もっと迂回路を頭の中に作ることが大事なんだと気づかされました。
問題解決の逃げ道を作ってあげること。
思考力を鍛える「3つのサイクル」
思考力を鍛えるためには何が必要かというと、
「考える」「書く」「話す」の3つのサイクルの確立。
考える
考えることにコミットする
・見えている結果ではなく原因を考える
・「だいたいこんなものだろう」と妥協しない
・気持ち悪さを大切にする
話す
口ぐせを変える
・プレゼンの機会を積極的に作る
・生徒ではなく先生になる
書く
思考を形にする
・図で描く
・内容をごまかさない
よく言われますよね。
理解しているかどうかを一番分かるためには、人に説明できるか。
そしてそれを図に書けるか。
これは昔から言われていたことで、私が苦手とすることです。
そして私には圧倒的に人に話すことと、図に表すことが欠けていると実感しています。
これは読書ノートにも活かすことができそうだなと思いました。
文字ばかり書かず、得た知識を図に書く作業も取り入れたらいいかもしれない。
ちょっと難易度高い。
けれどやってみる価値はありそうだなと思いました。
この本を読むと、いかに自分がただ流されて生きていることが分かります。
圧倒的に考える習慣がないから凡人なのです。
おわりに
この本で一番伝えたいこと
「考えることは最強のスキル」
ほんの一部をご紹介しましたが、いかがでしたか?
皆さんは「考えるスキル」を持っていますか?
この本にはまだまだたくさんの考えるスキルが満載です。
これは本を読むことと同じで、読書の効能の一つは、
「そんな考え方もあったのか」!!!
と、別の思考法を知れること。
本書も、そんな「考え方」に特化した本でした。
私が本を読んでいて楽しい瞬間は、
「そんな考え方もあったのか!!」に出会えた時です。
私的には久々に読んだビジネス書の中でもかなりの良書でした!!
読む価値ある一冊です。
「考える」も意識しないと身につかないスキル。
このスキルはあって損はないスキルだなと思いました。
引用文は全て山口揚平さん著書「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」プレジデント社より
最後まで読んでいただきありがとうございました。