おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
三島由紀夫さん著「若きサムライのために」です!
「若きサムライのために」の本の内容
三島由紀夫と言えば、「切腹をした作家」というイメージが頭をよぎる。
これほどにまで、名のある文豪たちはどうして自ら命を絶つのだろうか。
このあとがきにも書かれていたが、
どうしても「切腹をした作家」が頭から離れない。
世に影響を与える人は、それを生み出すだけの、
己との葛藤を経験した持ち主なのであろう。
この作品は、自殺する昭和四十五年の前年に刊行されたエッセイである。
今年で三島由紀夫没から50年が経つという。
生きていれば95歳。
最近私はそれをニュースなどで知ったのだが、
祖父母世代にとっては有名な作家といえよう。
私たち世代の中では、彼の作品は「古典」に近い。
長く愛される作品にはそれだけの魅力と理由があるに違いないし、
これからも読み継がれ、名が残る作家のひとりだと思う。
「若きサムライのために」を読んで心に残った言葉
P238~
文化というものは、守つたつて何しつたて焼けるんです。
焼けた中に、何かほんとにつまらない偶然によつて、ポッと美しいデリケートなものが残るんですがね。
それが文化史であり、文化的遺産でもあるんだけど、しかしぼくたちは、文化的遺産といふものにかかはらない。
この一文を読んだ時、首里城の火事を思い出した。
どんなに守って、守ってきた歴史あるものは、いつか焼ける日が来る。
本当にそうなってしまい、歴史というのはこうやって今日も続き、
永遠というのはないのだなと思い知らされた。
ネット界隈では話題になっていた。
自分の経験
この本を読んで、時間の流れというものを強く感じた。
昭和という時代が幕を閉じ、平成も幕を閉じ、今は令和。
こんな時代を誰が想像できたであろうか。
侍の時代に近かった三島由紀夫さん。
それでも日本のことを思って、色々発言してきた人なんだろうと思った。
私にはサムライの魂はない。
けれどもこうやって、自分の思ったことを綴れる場があるというのはありがたいことだと思った。
あの時代、発信するツールというのは皆無であった。
だから、著名人の言葉が影響力を増すのかなとも思った。
これからしたいこと
三島由紀夫さん作品は、この本で2冊目。
まだまだ名著と言われている作品を読んでいない。
なので、今後も時々三島由紀夫文学に触れて、祖父母世代が触れたであろう、
文学に片足を踏み入れてみたいと思う。
本のいいところは、追ってその年齢に追いつけること。
もう亡き作家ではあるけれど、歳を重ねれば重ねるほど、
その作家が生きていた年齢に近づけること。
時代の変化を文章で感じられること。
本の醍醐味だと思った。
個人的には、難しい語彙がたくさんで読むのに時間がかかりました。
まだまだ、本を読む力が弱いんだなと痛感しました。
以上、三島由紀夫著「若きサムライのために」を読んだ感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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これぞ文学!そううなる作品でした。