おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
今村夏子さん著「むらさきのスカートの女」です!!
この本はyoutubeの「本コト」で、
どんでん返しの本ということで、
純文学youtuberの梨ちゃんがお勧めしていた一冊で、
面白そう!!ということで、
読んでみました。
この本の説明
近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない
「わたし」は、彼女と<ともだち>になるために、
自分と同じ職場で彼女が働きだすように誘導する。
この本は、第161回芥川賞受賞作品となっています。
「むらさきのスカートの女」が気になって気になってしょうがない「わたし」
「わたし」は「むらさきのスカートの女」のことなら何でも分かるのだ。
彼女が「わたし」と同じ職場になるよう働きかけ、
一緒に働くことに。
「わたし」は「むらさきのスカートの女」と友達になることができるのか・・?
心に残ったことば
P5~
あちらが「むらさきのスカートの女」なら、
こちらはさしずめ「黄色いカーディガンの女」
といったところだ。
残念ながら、「黄色いカーディガンの女」は
「むらさきのスカートの女」と違って、
その存在を知られていない。
この一文から伺えるのは、
「わたし」よりも有名な「むらさきのスカートの女」への、
憧れや嫉妬心、承認欲求が現れているのでした。
そう、この本は、「承認欲求」を文学にしたような本だなぁと私は感じました。
感想
何だか自分と似ている人を気になってしまいませんか?
そして、いつの間にかその人を追ってしまう。なんて経験あると思ったら、
それはまさに、「SNS」の世界で起こっていることだと合点がいきました。
自分と似たような人、
でも自分よりも注目を浴びている人。
友達になりたいのか、憧れなのか、
それが日に日に嫉妬に代わり、
勝手な妄想だけが暴走するなんてことは、
現実社会でもSNSの世界でも起こりうると、
この本を読んで感じ取り、少し自分も気を付けよう。
そんな気持ちになりました。
最初、正直読了後はホワホワした感じで意味が分からなかったんですが、
(純文学あるある)
もしかして、こういうことを言いたかったんじゃないのかな?
と、考察すると、「おもしろい!!!」
いろんな解釈、考察を楽しめるのが純文学の楽しさだなと最近思うようになりました。
誰の心にも「わたし」は存在すると思うのでした。
傍観者だった読者が、最後には「わたし」って、実は「私」なんじゃないの?
と、くつがえされるどんでん返しだなぁと思いました。
他の純文学ももっと読んでみたいです!
以上、今村夏子さん著「むらさきのスカートの女」を読んだ感想でした!
皆さんはこの本を読んでどう感じましたか?
感想頂けると嬉しいです^^
★過去に読んだ芥川賞受賞作品★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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