おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
桜木紫乃さん著書「家族じまい」です!!
「家族じまい」の本のあらすじ
親の終活、二世帯同居、老々介護。
5人の女性の視点から描かれた、「家族の形」
あの時こうしておけばよかったのかもしれない。
けれど、もうその歳になると、後戻りはできない。
諦めと後悔と、現状維持。
家族愛って?
家族だからこそ「〇〇べき」なのか?
家族の在り方を考えさせられる1冊なのでした。
「家族じまい」を読んで心に残った言葉
P29~
結婚をして子供を産んで、育てて巣立たせて、
そこにさまざまな感情も幸福もあったはずなのに、
通り過ぎてしまうとすべてが無声映画のひとこまだったような気がしてくる。
声をどこかに置いてきたせいで、ひとつひとつあとから字幕をつけなければいけない。
たった約8年だけ子育てをしても、この文章には切なさを感じた。
分かる。分かると。
一瞬のように過ぎ去る日々。
確かにあの時あった感情はどこに置いてきてしまったんだろうと。
そう思う瞬間がある。
当たり前だけれど、子どもの成長と共に自分の親も歳をとるのだ。
親、自分、子どもと全て関わる人たちが、世代交代へ向け、
着実に時を進めている感覚が、
時々無性に怖くなる。
いつの日かが、着実に近づいているのだ。
それは自分の親との別れであったり。
夫との別れ、子どもとの別れ。
様々ないつの日かは、いつか必ず平等に訪れるのだ。
自分の経験
私は親元を18歳で離れた。
今年38歳になる。
ということはだ、
親元を離れてもうすぐ20年という計算だ。
子供一人成人できるくらい、
実家を離れ、もうそれだけの年数が経ってしまったのだ。
ハッキリ言おう。
もう実家での暮らしが遠い記憶のようで仕方がない。
当たり前だけれど、親元を離れてからの記憶とか出来事の方が鮮明に覚えている。
10代の記憶が曖昧過ぎて、確かにそこに居たはずなのに、
まるで自分が居なかったかのような、
そんな感覚に陥ってしまう。
1人で大きくなったように見えても、確実にそこで育ててもらったのだ。
きっと離れた年数だけ、私は子として、
何か親にできただろうか?
そんな思いはぬぐえない。
この本を読んで思ったことは、どこかの後悔は親が年老いた時、
そして、自分が老いた時、
帳尻を合わせるがごとく、自分を苦しめる時が来るということ。
因果応報の法則なのだ。
うまくできている。
この地球上の法則は案外シンプルなのに、
皆それが出来ていない。
これからしたいこと
家族って一番身近だからこそ、難しい。
家族だから、○○すべき論は自分を苦しめる原因になる。
自分が育った家族、夫の家族、そして自分が築く家族。
家族の形を身近で垣間見て、
悩みのほとんどの原因はこの家族が大きいなと思った。
日々の積み重ねが、
いつかのその日が近づいた時に、
宿題のやり残しのように、押し寄せてこないように。
現実は中々課題がいっぱいだ。
どんな日々を過ごしたって、結局は後悔するのかな。
なんて思うのでした。
いや~、
読むとちょっと「ずん」と沈む内容でしたが、
他人事じゃない内容に、予習させてもらいました。
いつか通る道。
自分の人生どうなるのかな。
なんて考えさせられる小説でした。
以上、桜木紫乃さん著「家族じまい」の感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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