おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
原田ひ香さん著「まずはこれ食べて」です!!
「まずはこれ食べて」の本のあらすじ
アラサーの池内胡雪は、大学の友人たちと起業したベンチャー企業で働き、
多忙な毎日を送っている。
不規則な生活のせいで食事はおろそかになり、
社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。
そんな状況を改善しようと、社長の提案で会社に家政婦を雇うことに。
やってきた家政婦の筧みのりは、不愛想だが完璧な家事を行い、
いつも心がほっとする料理を振る舞ってくれる。
筧の食事を通じて、胡雪たち社員はだんだんと自分の生活を見つめ直すが・・。
装画が食べものの本だとついつい読みたくなります。
この本も内容はさておき、
タイトルと装画に惹かれて読んだ一冊なのでした。
この本の裏は、厚焼卵の絵なんですが、
これがまたおいしそうで( *´艸`)
読むと美味しいご飯が食べたくなること間違いなしの一冊なのでした。
「まずはこれ食べて」を読んで心に残った言葉
P147~
火を見るということだけじゃない。
燃えている枯れ木や山の天気に合わせて行動する。
自分の予定が、自然に左右されている、と思う瞬間がなぜかたまらない快感を呼び起こす。
一人で山に登り、一人で飯を食べ、一人で寝る。
それは究極な自由なようでいて、環境に大きく左右される。
仕事ではいつも自分で決めて、自分が指示を出す。
いつも自分の頭で考え、計画し、アルバイトに教える。
それが、ここでは常に自然に翻弄される。
これは桃田という登場人物が、会社を休んで、一人でキャンプに行った時のシーンの一コマです。
仕事と対照的に、自然の中では自然に左右されるという描写。
私もそこでキャンプをしているような場面を想像しました。
自然の中って自由なようで、実はそうじゃないこと。
そんなことが垣間見れる様子に、確かにそうだなぁと共感したのでした。
「まずはこれ食べて」を読んだ感想
忙しすぎて、殺伐としていた「ぐらんま」の社員たちが、
筧さんの作るご飯や、
コミュニケーションで、
内面的にも柔らかくなっていく様子がよかったです。
やっぱりね、手軽なご飯よりもちょっとひと手間加えた、
手作りのご飯は人の心に染みてじんわり広がるんだなぁと思うのでした。
最後のシーン。
筧さんの秘密が明かされて、
あったかいご飯の描写とは裏腹にビックリするのでした。
筧さんのこれまでの人生、
そして、最期の最期のちょっとしたビックリに注目です。
食べものが出てくる小説って大好きです。
以上、「まずはこれ食べて」の感想でした!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
★原田ひ香さん作品はこちら★
読んだよ~!のしるしに、ポチっと応援して頂けると更新の励みになります^^ ↓