おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
本の説明
10年前に交わしたたわいもない約束が忘れられない二人。
8年前に別れ、それぞれの土地で、
新しいパートナーと幸せに暮らしていたはずの、
あおいと順正。
けれど、二人はお互い、
生活の節々でお互いの事を思い出す。
過去を生きる二人は、
あの約束を果たすことができるのか?
イタリアと日本を舞台に、
冷静と情熱が行き来する物語です。
感想
いつか読みたい。
ずっとそう思っていました。
大人の物語と思っていたけれど、
あっという間に、
あおいと順正の年齢を超えてしまいました。
この物語の凄いところは、
女性視点の物語と、男性視点の物語がセットになっていること。
別々の作家さんが描くことによって、
その視点がよりリアリティになることです。
凄いものを読んでしまった。
読了後はそう思うくらい、
美しく、ただただ、うっとりでした。
お二人の文才を突きつけられるような感覚で。
何度か読み返すことになりました。
ここからはちょっとネタバレになりますが、
どうして二人が別れてしまったかというと、
あおいが順正に相談せず、
子どもを堕胎してしまったことが原因でした。
何も言わないあおい。
実は事情があったのです。
順正が不在の時に、
お父さんとその愛人が現れ、
遺産目的だと思ったお父さんは、
あおいに堕ろすように言います。
稽留流産をしたので、
結果的には悲しい結果になったのでした。
それを知らなかった順正。
あおいはどこまで冷静なのー!!
いやいや、まずは相談したらどうかな?
そんな風に思いました。
この二人のいけないことは、
言葉が足らないこと。
だと、思うのです。
あおいは色々とわきまえて、冷静さを持った女性で、
順正は順正で素直になれないというか、
ちょっと子ども。
もっと、素直になりましょう。
もっと、話し合いましょう。
そんな風に感じました。
心に残ったことば
これは名ゼリフだと思いました。
映画でもこの言葉が使われていて、よかった!!
私のこと、誰か時々思い出してくれる人はいるのだろうか。
そんなことをふと思いましたね。
女々しかった順正が、
情熱を取り戻した瞬間でした。
順正のおかげで、
現在が変わったのです。
いいぞ!順正。
応援したくなりました。
映画も鑑賞しました
原作を読んだあと、
映画もすぐ鑑賞しました。
映画のいいところは、なんと言ってもイタリアの綺麗な街並みを見れたことです。
過去を残し続けるイタリア。
街自体が遺産なので、
残す努力が施されています。
そういえば、近代的ビルはないなぁと思いました。
そして、小説では伝わりにくかった、
絵画の様子も見れてよかったです。
音楽もマッチしていて素敵だったなぁ。
でも、原作と内容が大きく違っていたのがとてもショックでした。
あおいと順正の再会が早すぎて、
え!!もう再会しちゃったの!?
と、度肝を抜かれました。
小説では8年ぶりの歳月だからこそ感動だったのですが、
あっけない再会にビックリでした。
そんなに近いなら、もう寄りを戻せちゃったのでは?なんて思ったり。
フェデリカも出てこなかったし、
マーヴのお姉さんも出てこなかったし、
色々残念ではありましたが、
若かりし頃の竹野内豊さんが初々しかったです。
当時超絶人気だったのはこの映画の影響もきっと大きいはず。
エンヤの曲、我が家でもよく流れていました。
映画は見ていなかったけれど、
懐かしの90年代後半を思い出すことができました。
小説と映画で楽しめる作品だと思います。
以上、「冷静と情熱のあいだ」を読んだ感想でした。
何度も読み返したい美しい恋愛小説でした。
お勧めの恋愛小説がありましたら、是非教えてください。
★過去に読んだお勧めの大人の恋愛小説★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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