1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
清水真砂子さん著「子どもの本のもつ力」です。
著者の子どもの本の選び方
著者は児童文学者であり、
大学などでも幼児教育を志す若い人たちにも児童文学について教える、
言わば「児童文学」のプロです。
そんな著者にはよくこんな質問が来るそう。
「先生はどうやって、子どもに贈る本を選ぶんですか?」
私の答えはいつも同じでした。
「『おばちゃんは、ぼくが子どもだったから、あんな本をくれたんだ』と将来言われない本を。」
それは、著者自身が読んで楽しかった本や、
生きる喜びを感じた本、
純粋にお勧めしたいと思った本を選んできたことが分かります。
子どもだから、こんな本がいいだろうは、大間違い。
この本を読んで私自身もそう感じさせられました。
「子どもの本のもつ力」の本内容
著者がこれまでの人生で出会った珠玉の本の中から、60冊が紹介されています。
絵本から児童文学までさまざまな本です。
著者が一冊一冊から、語りつくせないほどの生きる喜びと、同じ地上に生きる人々への信頼をもらってきたそうです。
子どもの本から私たち大人もおすそ分けをあずかることができる。
そんなきっかけになる本だと思います。
「子どもの本のもつ力」の本の構成
□「かわいい」がとりこぼすものは?
□ひとり居がもたらしてくれるもの
□毎日は同じじゃない
□「たのしい」だけで十分!
□子どもが他者と出会うとき
□現在と昔とこれから
「子どもの本のもつ力」の本を読んで印象に残った箇所
この本を読んであぁそうだなぁと思ったことは、
P90~
大人は子どもたちを前にすると、何か意味あることを、と思ってしまいます。
「ああ、たのしかった!」だけではいけない。何かを学びとらせなくては、と思いがちです。
子どものときにはわからなくても、20年後、30年後に、ふっと深く納得する瞬間が訪れることがある。
その喜びの体験を未来の大人から奪わないで、と私はまたお願いしたくなっています。
本当にこれはそうで、私にも少し打算が入ってしまうことがあります。
これっておもしろいの?と思ってしまう絵本があります。
おしり探偵もそうだけれど、ためになるのかな?でも楽しんでいるからいいや。
今はそんな気持ちで子どもが選ぶ本を尊重しています。
意味を見出さず、純粋に楽しい!!子どものただその気持ちを大切にしよう。
そう思いました。
まずは自分が楽しんでみよう
まずは自分が児童文学書を読まないと、子どもにも勧められないな。
そんな風に思いました。
こうやってブログに綴るように、自分が読んで楽しかった本をそっと本棚に入れておく、そうすれば子どもがいつか手を出すかもしれない。
こんな本読みたいんだけれど、何かおススメある?
そんなことを聞かれる日がくるかもしれない。
「子どもの本ならお母さんに何でも聞いて!」そんな風に言ってみたい。
私自身もっと学校の司書さんにお勧めとか聞けばよかったなぁ。なんて後悔も。
ただ何となく、フィーリングでいつも本を選んでいました。
もっとあの多感な時期に本に触れていたら。そう思います。
きっとあの頃私は全く児童文学に触れる機会がなかったけれど、今こうやってチャンスが巡ってきたんだと思うのです。
子どもを介して私自身も子どもの本のもつ力を享受したいと思いました。
著者の思いや、本の紹介を読んで、何だか心がホッと温まる一冊でした。
私ももっと児童文学に触れたいそう思わされました。
引用文は全て、清水真砂子さん著書「子どもの本のもつ力」(大月書店)より
最後まで読んでいただきありがとうございました。